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【インタビュー】森七菜「彼女たちの強さを守る」覚悟して挑んだトー横のリアル

映画『炎上』でヒロインを演じる森七菜に、作品に込めた思い、そして“じゅじゅ”という少女をどう生きたのか、その胸の内を聞いた。

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森七菜/photo:Jumpei Yamada
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“じゅじゅ役”は「奇跡のような出来事」

――撮影後、森さんは「自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい」とおっしゃっています。心に傷を持つ「じゅじゅ」に挑んだ並々ならぬ思いを感じました。

出演を決めた当時は、事の重大さをあまり感じていなくて。じゅじゅが受けた影響がどれほど強く、どれだけ重いものだったとしても、演じている時は辛いとは思っていませんでした。ただ、作品を2回観ましたが、2回目に実は辛かったという感情を思い出して。「そうか、辛かったんだな、自分」と思ったら泣けてきて。演じていた時は麻痺していた感覚が戻ってきたという感じです。

――それだけ役に入り込んでいたということですね。

そうであれば理想形。そうだといいなと思っています。

――俳優さんには、ある時期にしかできない役というのがあるかと思います。「じゅじゅ」はまさに、今の森さんだからこそできる役だと感じました。

もうすぐ十代の役もできなくなるし、じゅじゅに喜んでもらえるように誰よりも思いを込めて作ったつもりです。長久監督の5年という着想期間を経て、ちょうど年齢的にも私がじゅじゅ役に選んでいただけるタイミングが来た。奇跡のような出来事だし、自分が初めて一人で主演するのがこの作品で本当に良かったと思っています。

――長久監督は森さんについて、「ピュアな役をたくさんやられている印象があったが、森さんの内側にはもっとドロドロとしたマグマのような真っ赤なエネルギーを抱えているのではないか、と勝手に想像していました。そんな森さんは本作の主人公・じゅじゅにぴったりだと感じオファーをしました」と語っています。

嬉しいです。 自分のことを、表面にとどまらず、その奥まで見ようとしてくださった。すごく信頼のできる方だと感じました。


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《text:June Makiguchi/photo:Jumpei Yamada》

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