6月12日(金)より日本公開される映画『Michael/マイケル』にて愛に満ちたマイケルの母キャサリン・ジャクソンを熱演したニア・ロングが、故マイケル・ジャクソンとの忘れられない記憶を明かした。
本作は、父の支配と自身の夢の狭間で揺れながら、名曲を生み出していく若者マイケルの“創造の瞬間”と、その才能ゆえの孤独に悩む1人の人間の姿を描く、究極のエンターテイメント作品。
4月24日(金)より北米と82の地域で公開初日を迎え、全世界合計で2億1,740万ドルを叩き出し、大ヒット映画『オッペンハイマー』を超えて伝記映画史上歴代No.1となるオープニング成績を記録。その後、公開3週目にして『ボヘミアン・ラプソディ』の北米興収を超え、4週目には『プラダを着た悪魔2』を抑えて興収ランキング1位に返り咲いた。
現在は、全世界累計で8億ドル(約1,275億円)を超える大ヒットとなっている。
マイケルの才能や孤独に理解を示し、寄り添い続けた母
映画は、インディアナ州ゲイリーの片田舎に住む、1960年代のジャクソン一家から物語が始まる。
寂れた街の製鉄所で働く一家の主ジョセフ(コールマン・ドミンゴ)は、息子たちに音楽の才能を見出し、兄弟グループ“ジャクソン5”としてデビューさせようと画策する。ジョセフの家訓は「人生は勝つか、負けるか」。息子たちを一流のエンターテイナーに育てるため、ときに厳しく接する父親だった。
一方、厳格なジョセフとは対照的に、母親のキャサリン・ジャクソンは常に子どもたちに優しく、愛情あふれる人物として知られている。マイケルの歌の才能を最初に見抜き、ジョセフへ伝えたのもキャサリンだったと言われており、劇中でも常にマイケルの才能や孤独に理解を示し、寄り添い続ける姿が描かれる。

キャサリンは現在も存命で、マイケルの死後はマイケルの3人の子どもたちの後見人および、ジャクソン家の家長として一家を支えてきた。映画『Michael/マイケル』もすでに鑑賞したそうで、観終わった後プロデューサーのグレアム・キングに対し「これがマイケルよ」と声を掛けたという。そのひと言は、家族として最も近くでマイケルを見守ってきたキャサリンからの、何より大きな賛辞と言えるだろう。
マイケル・ジャクソン、父ジョセフとも面識があったニア・ロング
そんなマイケル・ジャクソンの最大の理解者である母キャサリンを演じたのは、俳優のニア・ロング。
ニア・ロングは1991年の『ボーイズ'ン・ザ・フッド』で広く知られるようになり、その後も『メイド・イン・アメリカ』やドラマ「NCIS:LA ~極秘潜入捜査班」、近年では『海底47m 古代マヤの死の迷宮』や『search/#サーチ2』など、精力的に映画やドラマに出演してきた。これまでNAACP(黒人地位向上協会)イメージ・アワードを3度受賞し、2025年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに殿堂入りが発表されるなど、長年にわたり高い評価を受け続けている実力派俳優だ。

ニア・ロング自身、マイケル・ジャクソンには並々ならぬ思い入れがあるようで、出世作『ボーイズ'ン・ザ・フッド』のジョン・シングルトン監督と歩いている際に初めてマイケルに出会ったという。
ジョン・シングルトン監督は同年にマイケルの「リメンバー・ザ・タイム」のMVの監督も務めている。そのときの印象について、ベルリンプレミアの記者会見において「彼の存在感には何か忘れられない何かがありました。しかも、彼はとても自然で気取らない人物だったんです」とふり返る。
そして、「だからこそ、今回演じたキャサリンの人物像が愛と安心感に根付いたものになるように、本当に気を付けました」と語り、スターの母のみならず、マイケルにとって心の拠りどころだったキャサリンという存在にこだわりを持って演じたと役作りの舞台裏を明かしている。
さらに、ニア・ロングはマイケルの父・ジョセフとも面識があったと明かしており、「初めてコールマンが衣装をまとった姿を見た時、彼を見上げて『なんてこと、本当にジョセフ・ジャクソンそのものだ』と思った」とコールマン・ドミンゴの徹底した役作りを絶賛。
対するコールマン・ドミンゴもニア・ロングの演技について、「ニアは美しさと優雅さの裏に、情熱を秘めています。そして、あの時代、あらゆる困難にもかかわらず、あの家庭には真の愛があったことを伝えたいという思いが、私たちふたりに共通していたんです」とコメント。二人三脚でジャクソン家の両親を演じ切ったことを誇りに思っている様子だった。
また、スタッフ陣からの信頼も厚く、アントワーン・フークア監督やプロデューサーのグレアム・キングは彼女の雰囲気や佇まいを絶賛している。

監督は、「ニアが現場にいてくれて本当に良かったです。彼女はキャサリンの愛情深く母性的な資質をすべて備えていて、ジャファー(・ジャクソン)とジュリアーノ(・ヴァルディ)にも同じように愛情を注いでくれました」と、彼女の穏やかな人柄が撮影現場でもキャストたちを支えていたことを明かす。
グレアム・キングも続けて、「ニアには、とても柔らかな雰囲気がありますが、キャサリンにも、とても柔らかな雰囲気があります。私はすぐに彼女がキャサリン役にぴったりだと思いましたし、彼女とコールマンを組み合わせれば、柔らかさと強靭さの対比がすばらしいケミストリーを生み出すだろうと思ったんです」と語り、キャスティング段階から理想的な組み合わせだったことを強調している。
そして、ニア・ロングが何より感銘を受けたのは、マイケルを演じたジャファー・ジャクソンの覚悟だった。「ジャファーがこの役に注ぎ込んだ努力は、まさに桁違いでした。彼は何年もかけて役作りに励み、すべてを完璧にこなしていました。仕草、ダンスの動き、声、慎重さ、そして優しさと強い意志。ジャファーほど役に没頭する俳優を見たことがありません」と、伝説的な叔父を演じるために注いだ彼の情熱を称賛。
さらに、「俳優としての自分と、マイケルとして演じる自分をうまく切り離していた彼の演技に、本当に感銘を受けました」と語り、ジャファー・ジャクソンの渾身の演技に深い敬意を示している。
世界中が知るスーパースターとしての輝かしい成功。その裏側にあった、孤独、葛藤、そして家族の愛。本作は、“伝説”として語られてきたマイケル・ジャクソンの知られざる素顔を映し出す、かつてない作品となっている。
『Michael/マイケル』は6月12日(金)より全国にて公開。



