※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

縦型ホラーナイト開催、「SSFF & ASIA 2026」各テーマの“最恐賞”決定!

米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2026」にて、縦型ホラー作品の祭典「バズより、震え。~縦型ホラーナイト~」が6月7日(日)に開催された。

最新ニュース レポート
注目記事
「バズより、震え。~縦型ホラーナイト~」
「バズより、震え。~縦型ホラーナイト~」 全 13 枚
拡大写真

米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2026」にて、縦型ホラー作品の祭典「バズより、震え。~縦型ホラーナイト~」が6月7日(日)に開催された。

株式会社CRG協賛のもと新設された「ホラー&サスペンス部門」には、SNSを通じて1月~4月に国内公募した縦型ショート(30~180秒)273作品が集結。イベントでは優秀6作品の発表・上映と、豪華ゲスト陣によるトークが行われた。

豪華ゲストによる「怪談クロストーク」で幕開け

登壇したのは、呪物・怪異蒐集家のはやせやすひろ(都市ボーイズ)、俳優の平川結月、映画『岬の兄弟』「ガンニバル」などを手掛け7月2日よりNetflixで新作「ガス人間」の公開を控える片山慎三監督、そして本プロジェクトスポンサーの株式会社CRG代表取締役CEOの四宮隆史の4名。

冒頭では片山監督の最新作「ガス人間」の予告編が上映され、その後「怪談クロストーク」へと突入。呪物・怪異蒐集家のはやせ氏から、自身のルーツでもある岡山にまつわる、友人の実話怪談が披露された。

呪物・怪異蒐集家のはやせやすひろ氏

幼少期、祖父の葬儀で祖母が変な方向を向きながら「ごめんね」と謝り続けていた光景が頭から離れなかったという友人。大学生になり入院中の祖母を見舞うと、祖母は錯乱状態で再び謝罪を繰り返し、「お前の寿命をずっとおじいちゃんに移していた」と告白し、その後、近くの神社を訪れると、宮司から祖母が持ってきたというポチ袋を見せられたそう。中に入っていたのは祖父の歯と自分のものと思われる髪の毛。実家で髪を切られた記憶がないことから、両親もこの儀式を知っていて髪の毛を祖母に渡していたのだと確信し、家族全員に寿命を奪われていた事実に恐怖したという。そんな不気味なエピソードに、映画監督の片山慎三氏も「非常に興味深い。すごい映画が出来そうな話」とプロの視点から感嘆の声を漏らした。

片山慎三監督

4つの月間テーマ「最恐賞」&「特別最恐賞」発表・上映

273作品の頂点に立つ受賞作が発表され、トロフィーの授与とゲストによるクロストークが行われた。

各受賞作についてゲスト陣は次のようにコメント。

悪夢テーマ 最恐賞 『妻と夫と』

『妻と夫と』

選考に関わった四宮氏は、「大スクリーンで見るとさらに怖い。短い中にもドラマ性が凝縮されている」と絶賛。片山監督も「夢の中から目覚めてもまた夢という『夢の中の夢』の構成が素晴らしい」と太鼓判を押した。本作の大きな特徴として、監督から「登場人物の芝居やグラフィックは、自身の撮影した写真をベースにAIに演技をさせて生成した」という先進的な制作手法が明かされると、ステージは驚きに包まれた。平川氏は「無機質な感じが見ていてリアルで、AIだと気づかなかった」と語り、はやせ氏も「演技力が僕より上で驚いた」と会場の笑いを誘った。

恋テーマ 最恐賞 『ありがとう、ね』

『ありがとう、ね』

ワンカット撮影ならではの緊張感が持続する本作について、平川氏は「いつ何が来るのかとずっとドキドキハラハラして、観る人によって色々な捉え方ができるのが面白い」とコメント。片山監督も「幸せそうな音楽をあえて流すことで、後々起こる恐怖を予感させるゾワゾワした使い方が見事」と評価した。

乙木勇人監督から、本作の結末について「肝試しに行くのが夢だった彼女の霊が、最後にその夢を叶えて成仏した物語」であることが明かされると、はやせ氏は「運転中に彼が一度も彼女の方を見ていなかったり、窓に彼女の姿が映っていなかったりと、最初から細かい伏線が散りばめられていて、2回観ると泣けてくるような深い作り込み」と絶賛。また、監督から「普段ホラーを観ない自分だからこそ大切にできる感覚で作った。3分という縛りの中、夜中に十数テイクを重ねてワンカットで撮り切った」という過酷な舞台裏が語られ、クリエイターとしての熱量に惜しみない拍手が送られた。

友情テーマ 最恐賞 『【閲覧注意】電車で着物の女性にぶつかった結果 #shorts』

『【閲覧注意】電車で着物の女性にぶつかった結果 #shorts』

死者と話せる謎の機械「天国フォン」を巡る本作に対し、はやせ氏は「呪物収集家として天国フォンが本当に欲しい。日常の電車から異界へ引きずり込まれる都市伝説的な要素が見事に繋ぎ合わされている」と大興奮。平川氏も「最初は感動的な話かと思いきや、急に不穏な空気に変わり、最後はファンタジー要素をホラーにうまく落とし込んでいる」とその急展開の妙を語った。

竹中貞人監督は、設定について「藤子・F・不二雄先生の短編のような世界観を目指した。友達だと思っていた存在が、実はワイヤーを切った犯人かもしれないという、短い尺の中で様々な考察ができるように設計した」と解説。友情という難しいテーマを、SNSでバズる縦型ホラーのテンポ感で見事に表現した技量に、高い評価が集まった。

仕事テーマ 最恐賞 『心霊写真屋』

『心霊写真屋』

映像の余白を使った恐怖演出が光る本作。片山監督は「最後、あえて見せすぎずに振り返ったところで終わる引き算の美学が、想像力をかき立てて素晴らしい。異変の前にコーヒーカップがわずかに動くような細かい演出も効いている」と絶賛。平川氏も「影やカップがじわじわと寄ってくる緊張感に、心拍数が上がりっぱなしだった」とふり返った。川中玄貴監督から「締め切りの3日前に、自宅で撮影から編集まで完全に一人で行った」という驚異のスケジュールが明かされると、ゲスト陣は驚愕。数年前にメモしていた「テレビ番組用にPhotoshopで心霊写真を作る裏方の仕事」というアイディアをベースに一気に作り上げたというエピソードに対し、はやせ氏は「ゼロからこのクオリティを生み出すアイデアが凄い。次回作も楽しみ」と、その卓越したクリエイティビティに感銘を受けていた。

★ 特別最恐賞(共通テーマ:「日常に潜む恐怖」)『STILL』、『ずっとそこにいる』

『STILL』

最後に、特別最恐賞として2作品が同時選出。まず『STILL』について、選考に関わった四宮氏は「目線と息遣いだけで恐怖心を煽る没入感が圧倒的。観終わった後も『なぜこうなったのか』と考え続けさせる、ホラーとして一番強い力を持った作品」と講評。代役で登壇したプロデューサーの石井氏からは、平林勇監督が「とにかく明るくてホラーっぽくない、アート的なアプローチのホラーを目指した」という意図が語られた。

もう一方の受賞作『ずっとそこにいる』の春名星監督が登壇すると、はやせ氏は「明るく楽しい家族団らんの裏で、下を覗くと同時に恐怖が広がっている。日常との落差の描き方が、良い意味でむちゃくちゃ性格が悪い(笑)」と、独自の不穏な演出を絶賛。春名監督が「実際の未解決事件をベースに、ワンロケーションの心霊スポット(橋)でドローンを使用して撮影した。今後もホラーしか撮る気はない」と語ると、はやせ氏も「事故物件に住む自分としても大好物の世界観。雰囲気が自分に似ている」と共感し、会場は独特の熱気に包まれた。

『ずっとそこにいる』

また、惜しくも受賞には至らなかったものの優秀作品として、朝比奈けい監督『タイムリープ』、平岡亜紀監督『夢』、カナタク監督『オトモダチ』、永田佳大監督『Imago』の4作品も上映された。

「最震賞 supported by CRG」の行方は6月10日に

イベントのクライマックスでは、はやせ氏が「いわく付きの呪物」を実際にステージへ持参して紹介する恒例コーナーも行われ、会場からはこの日一番の悲鳴と笑いが沸き起こっていた。

今回選出された6名の受賞者は、6月10日(水)にLINE CUBE SHIBUYAで開催される映画祭のメインイベント「アワードセレモニー」に招待される。そこで6作品の中から最も恐怖をまとった究極の1作に贈られる「最震賞 supported by CRG」の最終結果が発表される予定だ。

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2026」は東京会場5月25日(月)~6月10日(水)/オンライン会場6月30日(火)まで開催。


1日1本、365日毎日ホラー映画
¥3,366
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
令和心霊映像録2025 投稿された恐怖映像10本 [DVD]
¥1,099
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

特集

この記事の写真

/

関連記事

【注目の記事】[PR]