第76回カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを受賞した『タイガー・ストライプス』(原題:Tiger Stripes)が8月1日(土)より公開されることが決定した。
本作は12歳の少女ザファンの思春期の成長に伴う「痛み」と、そこからの「解放」を描いた現代の寓話。圧倒的な世界観で各国の映画祭を騒然とさせた異色のボディホラーは、第96回アカデミー賞国際長編映画賞マレーシア代表作にも選ばれた。

イスラム教の女子学校に通う12歳の少女、ザファンは伝統的な規範に縛られながらも、時に羽目を外した言動で、無邪気に日々の学校生活を送っていた。ある日、ザファンは友人たちの中で誰よりも早く初潮を迎える。しかしそれをきっかけとして、周囲からは遠ざけられ、孤立を深めていってしまう。さらに戸惑う彼女に追い打ちをかけるように、身体は異様な姿へと変貌を遂げていくのだった。周囲の大人たちはザファンの暴走を抑え込もうとするものの、彼女の狂気は増大の一途をたどっていく。やがて彼女は自分自身を受け入れ、その全てを解放する――。

監督は、これまでに短編作品が高い評価を集め、東南アジア映画界の新世代を担う女性監督との呼び声も高いアマンダ・ネル・ユー。マレーシアに息づく神話や民話をモチーフに、少女の目覚めと解放を幻想的かつ力強く描き出し、鮮烈な長編デビューを飾った。
主人公ザファンを演じるのは、本作でシッチェス・カタロニア国際映画祭 最優秀女優賞部門・審査員特別賞を受賞したザフリーン・ザイリザル。思春期の身体の変化に戸惑い、周囲から孤立していく少女の不安と葛藤を、繊細かつ圧倒的な存在感で体現している。

そしてこのたび日本公開決定と合わせ、ザファンを描いた力強いタッチのイラストが目を引く日本版ビジュアルと、ザファンの狂気が覚醒していく様子が垣間見える場面写真が解禁となった。

さらにアマンダ・ネル・ユー監督からのコメントも到着した。
監督コメント
『タイガー・ストライプス』を日本の皆さんにお届けすることができ、大変嬉しく思っています。本作は、世界中どこの国の方にも通じるような普遍的な物語です。社会的な規範への同調圧力や、そこから外れることで「怪物」のレッテルを貼られてしまう恐怖は、誰もが一度は感じた経験があるものだと思います。しかし、こうした考え方は、人間が本来持っている愛や強さ、美しさを大きく阻んでしまうものでもあります。無理な期待を自分に課すのではなく、私たちそれぞれの違いや個性をありのままに受け入れることが大切なのではないでしょうか。
『タイガー・ストライプス』は、少女がこうしたあらゆる障壁を乗り越え、自らの力と美しさに気づくまでの物語です。12歳の少女ザファンは、内面に宿る強さを“恥ずべき怪物”として抑え込もうとします。これはザファンに限ったことではなく、まさに彼女と同年代の思春期の少女たちが、社会からそう感じるように刷り込まれていく感情そのものです。多くの少女たちが好奇の目にさらされ、性的な対象として扱われ、ある日突然“大人の女性”になることを強要されます。私はこれを深刻な暴力と捉えています。しかしザファンは、その恥や憎しみを手放すことを学び、本来あるべき姿の自分を受け入れていきます。本作は、誰もが秘めている「怪物性」を肯定しながら、夜の大自然の中で本能のままに踊るザファンのように、すべてを解放したいと願うあなたの背中を強く後押ししてくれる物語です。
『タイガー・ストライプス』は8月1日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
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