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坂口健太郎主演『私はあなたを知らない、』の中野量太監督、10年ぶり完全オリジナル脚本で辿り着いた新たな境地

中野量太監督最新作『私はあなたを知らない、』が8月28日(金)より公開される。これまで独自の視点で“家族”を撮り続けてきた監督が本作で描くのは、「被害者の娘」と「母を殺した男」が交錯する物語だ。

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『私はあなたを知らない、』©IDKYPs./Pyramide Productions
『私はあなたを知らない、』©IDKYPs./Pyramide Productions 全 14 枚
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中野量太監督最新作『私はあなたを知らない、』。これまで独自の視点で“家族”を撮り続けてきた監督が本作で描くのは、「被害者の娘」と「母を殺した男」が交錯する物語だ。

中野量太監督は『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)以来、10年ぶりとなる完全オリジナル脚本で挑む本作。

『私はあなたを知らない、』©IDKYPs./Pyramide Productions

長編映画デビュー作『チチを撮りに』(2012)では、離れて暮らす父親の死をきっかけに、揺れ動く家族の姿をコミカルかつ切なく描いた。本作にも朝子が通う保育園の先生役として出演している渡辺真起子、弁護士役の滝藤賢一らとともに、数々の映画賞を席巻。

続く『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)では、余命わずかな母(宮沢りえ)を中心に、それぞれに傷や葛藤を抱えた家族の姿を温かな眼差しで描き、名実ともに日本映画界を代表する監督へと躍進。第40回日本アカデミー賞では、最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞を含む6部門を受賞した。

『私はあなたを知らない、』中野量太監督©︎IDKYPs./Pyramide Productions

その後も、認知症を患う父とその家族の7年間を優しく見つめた『長いお別れ』(2019)、家族の絆をユニークな写真を通して表現し、フランスでも25万人を超える大ヒットを記録した『浅田家!』(2020)、そして前作『兄を持ち運べるサイズに』(2025)にいたるまで、作品ごとに異なるアプローチで“家族の在り方”を探求し続けてきた。

本作がこれまでと決定的に異なるのは、「人が人を殺めるという行為」に初めて真正面から向き合っている点だろう。

監督自身が「どちらかと言えばずっと逃げてきたこと」と語る題材は、ある実際の事件の記事に衝撃を受けたことから企画がはじまった。

『私はあなたを知らない、』©IDKYPs./Pyramide Productions

「被害者の娘」と「母を殺した男」という、本来であれば交わるはずのない2人の運命をサスペンス形式で描き出し、これまでの温かな家族像から一歩踏み込んだ“赦し”という答えのないテーマに挑んでいる。

それでも作品の根底に流れているのは、やはり家族へのまなざしだ。家族を知らずに育った孤独な青年と、母を失った少女。孤独を抱えた2人の人生が交錯する先にあるものを描きながら、本作は“赦し”や“再生”というテーマにも踏み込んでいく。

『私はあなたを知らない、』中野量太監督©︎IDKYPs./Pyramide Productions

さらに、本作は中野監督にとって「セットでの撮影」「殺人のシーン」「キスシーン」という“3大初めて”が詰まった挑戦作でもある。初めてタッグを組んだ坂口健太郎、早瀬憩、堀田真由らフレッシュなキャスト陣と対話を重ねながら答えを探し求めた演出は、これまでの監督作にはない緊迫感と、だからこそ際立つ人間の愛おしさを生み出した。

『浅田家!』をきっかけに海外からも高い評価を集める中野監督。本作はフランスのピラミデプロダクション(Pyramide Productions)を迎え、日仏共同製作として完成させた。

『私はあなたを知らない、』©IDKYPs./Pyramide Productions

罪を背負った者と残された者がその先も生きていく姿を静かに提示する、中野監督がたどり着いた新たな境地を、ぜひ劇場で体感してほしい。

『私はあなたを知らない、』は8月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。



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《シネマカフェ編集部》

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