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『火の女神ジョンイ』がまるっとわかる!! “有田焼の母”となった実在の女陶工の半生

テレビ東京系列の韓流プレミア枠で7月29日からスタートした『火の女神ジョンイ』。朝鮮半島の名産品である陶磁器をテーマに、王室の陶磁器製造所「分院(プノン)」を舞台にして描かれた意欲作である。

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テレビ東京系列の韓流プレミア枠で7月29日からスタートした『火の女神ジョンイ』。朝鮮半島の名産品である陶磁器をテーマに、王室の陶磁器製造所「分院(プノン)」を舞台にして描かれた意欲作である。

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本作は、過酷な運命に立ち向かいながら最高峰の宮廷陶工へと上り詰めた女性のサクセスストーリーと、彼女と王子・光海君(クァンヘグン)との切ない純愛を描いた歴史ドラマだ。

主人公の女陶工ユ・ジョンを演じるのは、韓国で“国民の妹”として広く親しまれるムン・グニョン。ヒット作『風の絵師』に続いて、本作でも見事な男装姿を披露している。

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撮影中に機材が落下し負傷するアクシデントに見舞われながらも、最後まで情熱あふれる熱演を繰り広げた。その真摯な姿勢には、歴史ドラマの重鎮である俳優チョン・グァンリョルも「後輩だが尊敬できる」と絶賛の言葉を寄せている。

父の無念を晴らすべく、沙器匠を目指すジョンの試練

あらすじはこうだ。時は朝鮮王朝第14代王・宣祖(ソンジョ)の治世。沙器匠(サギジャン/陶磁器の名匠)であるイ・ガンチョンとユ・ウルタムは、王命を受け分院(プノン)の最高官職の座を懸けて勝負することになる。しかし、卑劣な計略に陥ったウルタムは濡れ衣を着せられ、追放されてしまう。

やがて恩赦によって釈放されたウルタムは、分院の窯の中で産み落とされた女性ヨノクの娘を育てることに。ジョンと名付けられた赤ん坊はおてんばな少女に成長し、山中で後の光海君と運命的な出会いを果たす。

その後、分院への復帰を果たしたウルタムであったが、何者かによって暗殺されてしまう。亡き父の無念を晴らし、自らも沙器匠になることを固く決意したジョンは、男装して名前を変え修業の道へ。そこで再び光海君と巡り合うことになるが――。

ジョンのモデルは“有田焼の母”と称される実在の陶工・百婆仙(ペクパソン)

ムン・グニョンが演じた主人公ジョンのモデルとなったのは、歴史上に実在した百婆仙(ペクパソン)という人物である。

彼女は朝鮮で生まれ育った優秀な女陶工であったが、豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際、夫の金泰道(キム・テド/日本名:深海宗伝)とともに日本へ渡った。この時期、多くの優れた朝鮮人陶工が日本へ渡ったことから、秀吉の朝鮮出兵は「やきもの戦争」とも呼ばれている。

夫の死後、百婆仙は子である平左衛門らとともに佐賀県(サガケン)の有田町(アリタチョウ)へと移住。陶工たちを指導しながら生涯を陶磁器の製作と発展に捧げた。佐賀県(サガケン)有田町(アリタチョウ)の碑古場(ヒコバ)には現在も、“有田焼の母”として慕われる百婆仙を祀った法塔が静かに佇んでいる。

文=森下 薫

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