『火の女神ジョンイ』(2013年)で、女性陶工ユ・ジョンを演じたムン・グニョン。韓国では“国民の妹”として親しまれ、子役時代から数々のヒット作に出演してきた人気女優だ。『火の女神ジョンイ』(2013年)では、男性中心の陶工の世界に飛び込み、朝鮮一の沙器匠を目指すヒロインを熱演した。
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では、あれから10年以上が過ぎた今、ムン・グニョンはどんな道を歩んでいるのだろうか。
『火の女神ジョンイ』後も俳優活動を続け、2015年には映画『王の運命-歴史を変えた八日間-』にも出演。子役時代から培ってきた明るく親しみやすいイメージだけにとどまらず、より重みのある役柄へと演技の幅を広げていった。
2019年にはキム・ソンホと共演したドラマ『君のハートを捕まえろ!~Catch the Ghost~』(2019年)で主演。地下鉄警察隊を舞台にした作品で、久々のドラマ主演として注目された。
一方で、ムン・グニョンには長く活動をセーブした時期もあった。2017年に舞台出演中に急性コンパートメント症候群を発症し、複数回の手術を受けた。その後は治療とリハビリを続け、2024年には自身の健康状態について回復したことを明らかにしている。
そして再び強い存在感を見せたのが、Netflixシリーズ『地獄が呼んでいる』シーズン2(2024年)だった。
ムン・グニョンは強烈なビジュアルと演技で、それまでの“国民の妹”というイメージとは大きく異なる姿を披露。短い登場ながらも鮮烈な印象を残し、久々の映像作品で健在ぶりを示した。この作品でヨン・サンホ監督とも縁を結んだ。
2026年には、さらに本格的な活動再開を印象づけている。
3月から5月まで上演された演劇『オーファンズ』(2026年)で、実に9年ぶりとなる舞台復帰を果たした。しかも演じたのは男性のトリート役。これまでとはまた異なる役柄に挑み、約3カ月にわたる公演を完走した。

さらに現在は、ヨン・サンホ監督の新作映画『Yeto(仮題)』への出演オファーを受け、前向きに検討していることも所属事務所が明らかにしている。出演が決まれば、映画『ガラスの庭園』(2017年)以来、約9年ぶりの本格的なスクリーン復帰となる。
『火の女神ジョンイ』(2013年)で、土と炎に向き合いながら自らの道を切り開いたジョンを演じたムン・グニョン。
あれから十数年。活動を休む時期を経験しながらも、映像、舞台と再び仕事の幅を広げている。“国民の妹”と呼ばれた少女は今、かつてのイメージにとどまらない一人の俳優として、新たなステージへ進み始めている。
文=森下 薫
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