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韓国映画の一大イベント!「釜山国際映画祭」の歴史と魅力を深掘り【コラム】

韓国映画界を代表する一大イベントとして、毎年世界中から注目を集める「釜山国際映画祭」。韓国の人気俳優や監督が集結する華やかなレッドカーペットはもちろん、アジア各国の話題作や新たな才能に出会える場としても知られている。

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韓国映画界を代表する一大イベントとして、毎年世界中から注目を集める「釜山国際映画祭」。韓国の人気俳優や監督が集結する華やかなレッドカーペットはもちろん、アジア各国の話題作や新たな才能に出会える場としても知られている。

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1996年にスタートした釜山国際映画祭は、現在ではアジアを代表する国際映画祭のひとつに成長。韓国映画の発展を支えてきただけでなく、アジアの映画人をつなぐ重要な役割も担っている。

今回は、そんな「釜山国際映画祭」がどのような歴史を歩んできたのか、そして世界の映画界から注目される理由とは何なのか、その魅力を詳しく紹介する。

1996年にスタートした「釜山国際映画祭」

(写真=©Busan International Film Festival)

「釜山国際映画祭(BIFF)」が初めて開催されたのは、1996年。韓国で初めて開催された国際映画祭としてスタートし、第1回では31カ国から169作品が選出された。映画祭には27カ国から224人のゲストが参加し、延べ17万人を超える観客が訪れたという。

当初から大きな注目を集めた背景には、韓国映画を世界に紹介すると同時に、アジア各国の映画人が交流できる場を作るという目的があった。以降、映画祭は回を重ねるごとに規模を拡大し、韓国映画だけでなく、アジアを中心とした世界各国の作品を紹介する国際的な映画祭へと成長していった。

1998年の第3回には、すでに41カ国から211作品が選出され、659人のゲストが参加。映画祭の期間中には約19万人が来場した。さらに同年には、アジアの映画プロジェクトと世界の投資家・プロデューサーをつなぐ「Pusan Promotion Plan(PPP)」もスタート。釜山は映画を上映するだけでなく、アジアの映画産業をつなぐ場所としての役割も強めていった。

アジア映画の新たな才能を発掘

釜山国際映画祭の大きな特徴のひとつが、アジアの新しい才能を積極的に紹介してきたことだ。

なかでも注目されているのが、アジアの新人監督による長編映画を対象とするコンペティション部門「ニュー・カレンツ」。第1回から設けられている部門で、これから世界へ羽ばたくアジアの映画人を発掘する場として、映画祭を象徴する存在となっている。

そのため釜山国際映画祭は、すでに世界的に知られている作品を鑑賞するだけの場所ではない。まだ広く知られていない監督や作品にスポットを当て、アジア映画の新しい潮流を世界へ発信する役割も担っている。

韓国映画界にとっても、若手監督や新進俳優が国際的な注目を集めるきっかけになり得る重要な舞台だ。

韓国映画界の巨匠パク・チャヌク監督(写真提供=OSEN)

韓国映画界を代表する華やかな舞台

第30回の開会式単独司会を務めたイ・ビョンホン(写真提供=OSEN)

釜山国際映画祭のもう一つの魅力が、世界各国から映画人が集まる華やかな雰囲気だ。

映画祭の期間中には、韓国を代表する俳優や監督が釜山に集まり、レッドカーペットや舞台あいさつ、トークイベントなどに登場する。映画作品そのものだけでなく、人気俳優の参加も毎年大きな話題となり、韓国の芸能ニュースを彩る一大イベントとなっている。

一方で、スターの華やかな登場だけが釜山国際映画祭の魅力ではない。監督や俳優が作品について語るイベントや、映画人と観客が直接交流する機会も多く、映画を「観る」だけでなく、「作り手と出会う」ことができるのも特徴だ。

女優のソン・イェジン、キム・ユジョン(写真提供=OSEN)

映画を上映するだけじゃない!映画産業の交流拠点

釜山国際映画祭がアジアの映画界で重要な位置を占める理由の一つが、映画産業のビジネス拠点としても機能していることだ。

その中心となるのが「Asian Contents & Film Market(ACFM)」。映画の配給や販売、投資、共同製作などにつながる国際的なマーケットで、アジアを中心に世界各国の映画関係者が集まる。

さらに、映画企画を紹介し、投資家やプロデューサーとの出会いを生み出す「Asian Project Market(APM)」なども展開。2025年のACFMには54カ国から1,222社、3,024人が参加しており、釜山が映画作品を上映する場にとどまらず、映画産業そのものを動かす交流の場になっていることが分かる。

2026年のACFMでも、国際共同製作や投資、IP、AI、新たな映像表現など幅広いテーマが扱われる予定で、アジアの映像産業をつなぐプラットフォームとしての役割をさらに広げている。

日本映画とのつながりも深い

日本の映画ファンにとっても、釜山国際映画祭は注目すべき映画祭のひとつだ。第1回から日本映画が上映されており、これまで多くの日本作品や映画人が釜山の舞台に登場してきた。

過去には、日本映画が作品賞や観客賞などを受賞した例もある。2004年には関口現監督の『SURVIVE STYLE5+』が、観客の支持を集めた作品に贈られるPSB賞(観客賞)を受賞。日本映画が韓国の観客から高い評価を受けた例のひとつだ。

また、2019年には『万引き家族』などで知られる是枝裕和監督が、アジア映画界への貢献を称える「Asian Filmmaker of the Year」に選出された。釜山国際映画祭が、作品だけでなく、アジア映画を牽引する映画人にもスポットを当ててきたことが分かる。

映画『国宝』で主演を務めた吉沢亮が初参加(写真提供=OSEN)

そして近年も日本映画・日本人俳優の存在感は大きい。2025年の第30回では、北村匠海、綾野剛、林遣都が『愚か者の身分』で「釜山アワード」の俳優賞を受賞。3人のアンサンブルによる演技が評価され、同賞に日本人俳優が選ばれる結果となった。

このほかにも、日本の監督や俳優が映画祭に参加し、作品の上映や舞台あいさつなどを通して韓国やアジアの映画ファンと交流してきた。日本映画にとっても釜山国際映画祭は、韓国だけでなくアジアへ作品を発信する重要な舞台のひとつと言えるだろう。

日本の俳優、渡辺謙と坂口健太郎(写真提供=OSEN)

30年で世界から注目される映画祭へ

1996年の第1回から30年。釜山国際映画祭は、韓国で開催される国際映画祭から、アジア映画界を代表する国際的な映画祭の一つへと成長を遂げた。

2025年の第30回では、64カ国から241作品が公式選出され、ワールドプレミア90作品、インターナショナルプレミア9作品を含む大規模なラインアップとなった。映画祭関連の来場者数も16万人を超え、コミュニティーイベントなどを含めた総来場者数は23万人を超えている。

また、映画祭と並行して映画産業の交流も活発に行われており、韓国だけでなくアジア各国の映画人にとって重要な出会いの場となっている。

韓国映画の「現在」を知ることができるだけでなく、これから世界へ羽ばたく作品や才能をいち早く発見できる――。そんな独自の存在感こそが、釜山国際映画祭が長年にわたって注目を集め続ける理由の一つと言えるだろう。

第31回目となる2026年は、10月6日から15日まで開催。59カ国から247作品が公式選出されるなど、今年も世界各国から注目作が集まる。さらに、2026年には国際映画製作者連盟(FIAPF)から「A-list festival」に認定され、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアなどと並ぶ国際映画祭として、新たなステージへと歩みを進めている。

韓国映画の「今」を知るだけでなく、これから世界へ羽ばたく作品や才能にいち早く出会えるのも、釜山国際映画祭ならではの魅力。韓国、そしてアジア映画界の未来を映し出す10日間から、今年も目が離せない。

(文=韓ドラLIFE編集部)

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