韓国ドラマ『チュノ~推奴~』は、17世紀の朝鮮王朝を舞台に、逃亡した奴婢を捕らえる「推奴(チュノ)」と呼ばれる男の運命を描いたアクション時代劇だ。
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2010年の韓国放送時には最高視聴率35.9%を記録し、テレビ東京系列の「韓流プレミア」枠でも10月1日から放送がスタートした。
主人公のイ・テギルを演じるのはチャン・ヒョク。奴婢として追われる身となった元武将ソン・テハをオ・ジホ、2人の運命に深く関わるヒロインのオンニョンをイ・ダヘが演じている。

追う者と追われる者、そして忘れられない初恋の相手。3人の人生が複雑に交錯する『チュノ~推奴~』は、一体どのような物語なのだろうか。
追う者と追われる者の運命が交錯する
物語の舞台は、17世紀の朝鮮王朝中期。両班(ヤンバン)の家に生まれたイ・テギル(チャン・ヒョク)は、家に仕える奴婢のオンニョン(イ・ダヘ)と身分の違いを越えて密かに愛し合っていた。
しかし、2人の幸せな日々は突然終わりを迎える。
奴婢という身分に不満を抱いていたオンニョンの兄クンノム(チョ・ジェファン)が屋敷に火を放ち、テギルの一家は没落してしまったのだ。
すべてを失ったテギルは、事件の原因となったクンノムとオンニョンを捜し続けるうちに、逃亡奴婢を捕らえる「推奴」として生きるようになる。
一方、かつて朝鮮最強の武将と称されたソン・テハ(オ・ジホ)もまた、過酷な運命に翻弄されていた。武将であり友人でもあったファン・チョルン(イ・ジョンヒョク)の裏切りによって、奴婢の身分へと転落してしまったのだ。
その頃、オンニョンは金銭によって両班の身分を手に入れ、ヘウォンという新たな名前で人生を歩んでいた。
そんなある日、テハのもとに一通の手紙が届く。
差出人は、丙子胡乱(ピョンジャホラン)の際に清国の人質となり、苦難を共にした昭顕世子(ソヒョンセジャ)だった。手紙を読んだテハは、昭顕世子の息子イ・ソッキョン(イ・ジヌ)を朝廷の陰謀から守るため、逃亡を決意する。
しかし、奴婢の身分で逃げ出したテハを待ち受けていたのは、推奴となったテギルによる執拗な追跡だった。
さらに、逃亡の途中でテハは、同じく追われる身となっていたヘウォンと出会い、行動を共にすることになる。ところが、ヘウォンこそが、テギルが長年捜し続けていた初恋の女性オンニョンだった。
互いの過去を知らないまま行動を共にするテハとヘウォン。そして、2人を追い続けるテギル。やがて3人の運命は、朝廷を揺るがす大きな陰謀とともに複雑に絡み合っていく。
果たしてテギルは、忘れられない初恋の相手と再会できるのか。そして、テハは王子を守り抜くことができるのだろうか。
愛と復讐、それぞれの信念を胸に生きる3人の運命が、壮大な追跡劇の中で動き始める。
文=森下 薫

