2022年に逝去した鬼才・石井隆が遺した幻の脚本を城定秀夫監督が映画化した『雨のエトランゼ』より、本ビジュアル、本予告映像、キャラクター写真が公開された。
城定監督の愛と孤独、石井氏のエロスとタナトス、さらにバイオレンス描写までもが響き合う中、男と女の愛の切なさ、わからなさ、そして怖さまでをも滲ませた本作。

公開された本ビジュアルは、雨に濡れた窓を背に、名美(井筒しま)と村木(東出昌大)が寄り添う。愛を求めながら傷つき、孤独を抱えながらも誰かに寄り添いたいという、名美の切実な心情を雨と光のコントラストで写し出す。
また映像では、降りしきる雨の中に現れた名美と、彼女との出会いによって運命を狂わせていく男たちが登場。モデル募集の広告を見て、サブカル雑誌の編集部を訪れた名美が出会ったのは、編集長・村木とフリーカメラマン・川島(毎熊克哉)。どこか危うい名美を放っておくことのできない村木と、欲望のままに近づいていく川島。それぞれの思いを抱えながら、次第に抜け出すことのできない関係に。3人の関係が複雑に絡み合い、愛と欲望が入り乱れる場面が畳みかけるように映し出されていく。
合わせて公開されたキャラクター写真に写るのは、物語を彩る5人。過去の愛に傷つき彷徨いながら、男たちの人生を大きく揺さぶっていく、物語の中心となる名美。妻がいながら名美と心を通わせ、やがて彼女に囚われていく村木。名美との最初の出会いから強引な行動に出る“しょうもないけれど憎みきれない男”川島。

さらに、村木と喫茶店で対話するシーンのみの登場である老小説家・掛川(竹中直人)。このシーンは生前、石井氏が脚本の改稿中に自身の原作劇画にはなかった対話をあえて加えたシーンだけに、重要な役割を担うこととなった。

そして、同じくキーパーソンともいえる村木の妻・陽子(さとうほなみ)。村木への疑心暗鬼から酒に溺れ、精神のバランスを崩していく、ある意味第二の名美ともいうべき女のどうしようもなさを体現している。

『雨のエトランゼ』は12月4日(金)よりテアトル新宿ほかにて公開。



