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幼い娘と母親が台所で料理…“重荷”の「親から子どもへの伝承も示唆」『Blue Heron/ブルーヘロン』本編映像

トロント国際映画祭にて最優秀カナダ映画新人賞受賞した話題作『Blue Heron/ブルーヘロン』より本編映像が解禁された。

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『Blue Heron/ブルーヘロン』© 2025 NINE BEHIND PRODUCTIONS LTD. BODDAH RIOTFILM KFT.
『Blue Heron/ブルーヘロン』© 2025 NINE BEHIND PRODUCTIONS LTD. BODDAH RIOTFILM KFT. 全 11 枚
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トロント国際映画祭にて最優秀カナダ映画新人賞受賞した話題作『Blue Heron/ブルーヘロン』より本編映像が解禁された。

1990年代後半の夏、カナダ・バンクーバー島を舞台に、8歳の少女サーシャの視点で家族と過ごしたかけがえのない日々と、のちに映画監督となったサーシャが家族を見つめ直す姿を描く本作。ハンガリー系カナダ人の新鋭ソフィー・ロムヴァリ監督は、本作で長編監督デビューを飾った。

『Blue Heron/ブルーヘロン』© 2025 NINE BEHIND PRODUCTIONS LTD. BODDAH RIOTFILM KFT.

この度解禁されたのは、幼い娘と母親が一緒にごちそうを作る夏の昼下がりの光景を捉えた本編映像。また、ソフィー・ロムヴァリ監督がこの場面に込めた狙いについてのコメントも到着した。

ジャガイモを使ったごちそうを作ろうと慣れた手つきで皮をむいている母親。一方、それを横でじっと見ているサーシャは、「やらせて」と手伝いを申し出る。

初めて手にするピーラーでおそるおそる皮をむいていく娘の様子を見守る母親。台所に移動し、サーシャは自分にできる作業を手伝いながら、この場所で新しくできた友達を家に呼びたいと母に相談する。しかし母は「やめたほうがいいかも」と諭すように答え、その理由を優しく説明する。この日の直前、サーシャとは年の離れた兄ジェレミーが問題を起こして連行されていた。それを周囲の人が噂しているからだというのだ。

初めて料理のお手伝いをする娘とそれを見守る母親という一見心温まる場面を捉えたシーンともいえるが、ソフィー・ロムヴァリ監督は、シャンタル・アケルマン監督による女性映画の傑作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』へのオマージュとしてこのジャガイモの皮むきシーンを盛り込んだという。

「長年、家庭の中で女性に期待されている役割というものがありますが、このシーンを通じて、それは次の世代へと引き継がれていくということを描きたいと思いました」とソフィー・ロムヴァリ監督はこのシーンについて、その意図を説明する。

母親から娘へと引き継がれていくのは家事労働だけではない。ソフィー・ロムヴァリ監督はさらに「家族における感情的なわだかまりについても、“今度はあなたがその重荷を背負っていく”という親から子どもへの伝承も示唆しているんです」と説明する。

『Blue Heron/ブルーヘロン』© 2025 NINE BEHIND PRODUCTIONS LTD. BODDAH RIOTFILM KFT.

本作では、20年後に映画監督になったサーシャはカメラを手に家族の記憶をたどり始めるが、それは、子どもの頃の自分には理解できていなかった、かつて両親が抱えていた痛みと向かい合う作業でもあった。

また、本作には1990年代を舞台にした物語にふさわしいこだわりが随所にちりばめられているが、このシーンの背景に見えるキッチンにも注目したい。「物語の多くが家の中で繰り広げられるので、家の中、特にキッチンが90年代らしく見えることには特にこだわりました。古い家だと他のところはそのままであってもキッチンはリノベしてしまうので、それがされていない家を探し出したんです」と苦労をふり返る。

物語を彩るこうした“手触り”感も合わせて味わってほしい映像となっている。

『Blue Heron/ブルーヘロン』© 2025 NINE BEHIND PRODUCTIONS LTD. BODDAH RIOTFILM KFT.

さらに、公開2日目の10月24日(土)には、本作を「完璧な映画」と高く評価する映画監督の団塚唯我によるトークショー付き上映をBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で行うことが決定(15:30の回上映終了後)。長編デビュー作となった『見はらし世代』が第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人最年少で選出され、高い評価を受けた。

本作と同じく家族にとっての忘れられない瞬間を描き出した団塚監督が、本作をどのように語るのか、注目される。

『Blue Heron/ブルーヘロン』は10月23日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマリスほか全国にて順次公開。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

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