テレビ東京系列の「韓流プレミア枠」で放送中のドラマ『チュノ~推奴~』(2010年)。オ・ジホ演じるソン・テハを執拗に追うファン・チョルン役を演じたのが、イ・ジョンヒョクだ。
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かつての同僚だったテハに対抗心を燃やし、目的のためなら手段を選ばないチョルン。しかし、イ・ジョンヒョクの素顔は、そんな役柄とはまったく違うものだった。

『チュノ』の冷酷な男が、実は陽気な父親だった
『チュノ』出演後、イ・ジョンヒョクは『紳士の品格』(2012年)などに出演し、コミカルな役柄でも人気を集めた。そして、俳優としてのイメージを大きく変えたのが、2013年の人気バラエティ番組『パパ!どこ行くの?』だった。
次男ジュンスと出演し、親子で旅行に出かける日常を公開。息子と友達のようにふざけ合う姿は、『チュノ』で見せた冷酷な人物像とは正反対だった。
ジュンスが父親の名前をうまく発音できず、独特な呼び方をしていたことも話題に。イ・ジョンヒョクは、親しみやすい父親として新たな人気を得た。
妻との結婚、売れなかった頃の苦労
2002年に結婚し、2人の息子をもうけているイ・ジョンヒョク。実は、無名時代には経済的に厳しい生活も経験していた。
2025年12月のインタビューでは、映画『マルチュク青春通り』(2004年)の出演当時を振り返り、生活費に余裕がなく、体づくりのための食事にも苦労していたことを告白。ハンバーガーと水を持ってバスで移動し、600万ウォンで約半年を乗り切ったという。
それでも俳優として成功する自信を失わず、地道に経験を積み重ねてきた。
2人の息子も俳優の道へ!
そして2026年、イ・ジョンヒョク一家にうれしいニュースが相次いだ。次男ジュンスが中央大学の演劇専攻に入学したのだ。
大学受験では中央大学、ソウル芸術大学、世宗大学の3校に合格。父親の母校であるソウル芸術大学ではなく、自ら中央大学を選んだ。長男タクスも東国大学で演劇を学んでおり、父親と息子2人がそろって演技を専攻することになった。
イ・ジョンヒョクは2026年5月のバラエティ番組『冷蔵庫をお願い』で、息子たちが同じ道を選んだことについて、反対したことはないと語っている。
さらに7月には、長男タクスが演劇『いまを生きる』でプロの舞台デビューを果たした。
イ・ジョンヒョクはSNSで息子の成長を祝福。舞台写真を見ながら、ほかの出演者よりも息子ばかり目に入ると、父親らしい喜びを表現した。

自身も俳優活動を続けており、近年はドラマだけでなく舞台やバラエティでも活躍している。2025年のインタビューでは、長い無名時代を経て現在に至る俳優人生を振り返り、好きな仕事を続けられていることへの思いを語った。
『チュノ』でテハを追い詰めた冷酷なチョルン。その演者は今、息子たちの成長を見守りながら、自らも俳優として舞台に立ち続けている。
文=森下 薫
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