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「非凡な俳優が演じるべき」ヨン・サンホ監督、ク・ギョファン起用の理由明かす 『コロニー/群体』東京国際映画祭クロージング

韓国で4週末連続No.1、アジア10か国・地域でNo.1を記録した話題作『コロニー/群体』の第39回東京国際映画祭 クロージング上映に合わせ、ヨン・サンホ監督とク・ギョファンが来日。日本語吹替キャストの奈緒、梶裕貴を交えた日韓キャストの交流も行われた。

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『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.
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韓国で4週末連続No.1、アジア10か国・地域でNo.1を記録した話題作『コロニー/群体』の第39回東京国際映画祭クロージング上映に合わせ、ヨン・サンホ監督とク・ギョファンらが来日。日本語吹替キャストの奈緒、梶裕貴を交えた日韓キャストの交流も行われた。

物語の舞台は、謎の感染拡大によって完全封鎖された超高層ビル。逃げ場を失った人々に襲いかかるのは、想像を超えるスピードで感染・進化を遂げる未知の存在。感染者たちは人間を襲うだけでなく、互いに情報を共有し、集団で学習しながら進化を続けるという、恐るべき能力を持っていた――。

11月4日、東京国際映画祭でのクロージング上映にあわせ、ヨン・サンホ監督、ヤン・ユミンプロデューサー、ク・ギョファンが来日。さらに、チョン・ジヒョン演じるセジョンの日本語吹替版で声を担当する俳優・奈緒と、ク・ギョファン演じるヨンチョルの吹き替えを担当する声優・梶裕貴も登壇。クロージングを華やかに彩った。

ク・ギョファン、ヨン・サンホ監督との再タッグは「片思いがかなったよう」

『新感染 ファイナル・エクスプレス』を手掛けたヨン・サンホ監督は、今年、日本で映画『顔 -かお-』やNetflixシリーズ「ガス人間」を紹介できたことに触れたうえで、「『コロニー/群体』は多くの国で公開されていますが、日本で公開される瞬間は本当に特別だなと思っています」と新作の日本初上映を喜んだ。

製作でこだわった点について、ヤン・ユミンプロデューサーは「やはりゾンビの表現」と回答。建物に閉じ込められた生存者の恐怖を観客がどう体験するかを考え、アクションからサウンドまで気を配ったとふり返り、「新しいゾンビの形がこの映画で見られます」と注目を促した。

ヤン・ユミン『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

物語の鍵を握る生物学者ソ・ヨンチョルを演じたク・ギョファンは、企画段階であらすじを聞いてからは「どんな役でもご一緒したい」と願っていたという。

『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

脚本完成後にヨンチョル役を提案されたときは「奇跡のようなことだと思った。そして、片思いがかなったような気持ちでした」と回想した。役に向き合う中では「演技したというよりは、隣で彼(ソ・ヨンチョル)を見守っていた気分でした」といい、演じながら恐怖を覚えたこともあったそう。

一方、ヨンチョルが問題のある人物になった背景に思いを馳せると、「心が辛くなったりもしました。なおさら皆さんの感想が気になっています」と、観客の反応にも関心を寄せた。

ヨン・サンホ監督も、ヨンチョルを「つかみどころのない、非凡な人物」と表現したうえで、「非凡な俳優が演じるべきだと思い、すぐにクさんにこのキャラクターをオファーしました」と明かした。

ク・ギョファン『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

奈緒「新しいゾンビが誕生した」と感動

チョン・ジヒョン演じるクォン・セジョンの日本語吹き替えを担当した奈緒は、初めて作品を観た際、「新しいゾンビが誕生したと、とても感動しました」とふり返る。

ヨンチョル役の吹き替えを務めた梶は、感染者の素早く迫力ある動きと対照的な、ク・ギョファンの繊細な芝居に言及。「顔の表情の微妙な動き、息遣いまで注目いただけると、ヨンチョルのキャラクター性を感じられると思う」と見どころを挙げ、「大きなスクリーンで、ク・ギョファンさんの表情を隅から隅まで見ていただければ」と呼び掛けた。

『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

本作が日本語吹替初挑戦となった奈緒。「(監督と)このような形でご一緒できるんだと、不思議な多幸感に包まれておりました。初めて挑戦した日本語吹替がこの『コロニー/群体』という作品で、本当に幸せです」と喜びを噛み締め、韓国語でも直接思いを伝えると、監督とク・ギョファンは日本語で「ありがとうございます……!」と、その言葉を受け止めていた。

ク・ギョファンからは「もし奈緒さんが出演された作品が韓国で公開されることになったら、ぜひ奈緒さんの声を吹替でやらせていただきたい。その気持ちは梶さんに対しても同じです」と申し出があり、梶も「カムサハムニダ」と韓国語で返すひと幕も。

奈緒『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

また、監督は、日本で『顔 -かお-』が特別上映された際、偶然にも奈緒と会って話をしたエピソードを紹介。その後、奈緒が本作の日本語吹き替えを務めることが決まり、「不思議な縁だなって思います」と感慨をにじませた。自身が手掛けるNetflix作品では日本語吹替版も観ているそうで、「こちらについても、日本語吹替版を観てみたいなって思います」と期待を口にした。

ヨン・サンホ監督『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

さらに、奈緒は「皆さん、日本に来ていただき、ありがとうございます。初めての日本語吹替のお仕事がこの映画で、とても幸せです。初めてだったので不安も大きかったんですが、セジョン役のチョン・ジヒョンさんの演技に、すごく勇気をいただきながら、収録させていただきました。また一緒にお仕事できるように頑張ります!」と、改めて日本語でメッセージを伝えた。

『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

梶は“新幹線で『新感染』”鑑賞 日本の漫画・アニメへの思いで意気投合も

そして話題は、ヨン・サンホ監督の原点でもあるアニメーションへ。「日本の漫画、アニメーションをとてもたくさん観ながら育ってきた」と、影響を受けた人物に辰巳ヨシヒロの名を挙げ、「この方は、日本において劇画漫画の創始者といわれている方です」と紹介した。

また、大好きな監督である押井守の新作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』にも期待を寄せた。すると梶が、今月公開される同作に自身も出演していると明かし、「よければそちらもご覧いただきたいですが、今日は『コロニー/群体』の舞台あいさつです(笑)」とひと言。日本のアニメーションに携わる立場から、監督の言葉を喜んだ。

梶裕貴『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

さらに梶は、監督との対面にあたり、前日の大阪遠征で乗った新幹線の車内で『新感染 ファイナル・エクスプレス』を観たエピソードも披露。「臨場感がすごかったので、おすすめです」と、作品の舞台と重なる環境での鑑賞を勧めた。

「話はそれましたが(笑)」と話を戻し、「監督の映画からは、日本のアニメーションに通ずる魅力といいますか、アニメーションにしても絶対に面白いんだろうなという世界観を感じております」と作品への思いを語った。「進撃の巨人」にも触れ、「僕のご縁のある荒木哲郎監督の世界観とすごく合うんじゃないかと思うので、どこかで対談してほしいなと思いました」と期待を膨らませた。

『コロニー/群体』© 2026 SHOWBOX, WOWPOINT AND SMILEGATE. ALL RIGHTS RESERVED.

最後にク・ギョファンは、鑑賞後の帰り道にも触れ、観客に向けて「歩いて『コロニー/群体』についてお話しするのもいいのかなと思います」と提案。さらに「この作品は本当に楽しい映画です。それと同時に、たくさんのことを考えさせてくれる作品でもあります。どうか皆さん、楽しい時間をお過ごしください」と観客へ呼び掛けた。

この日のク・ギョファンは、トーク中も客席へ手を振り、ファンサービスも。フォトセッションでは、ファンが持っていたヨン・サンホ監督の顔写真入りメッセージボードを自ら受け取りに行き、ボードを手に撮影に応じた。さらに一度退場した後、出口とは反対側の客席へ駆け寄り、メッセージカードを受け取る姿も。最後までファンとの交流を大切にし、イベントを盛り上げていた。

『コロニー/群体』は2027年1月1日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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