モントリオール世界映画祭三冠受賞『長い散歩』12月16日公開初日決定
本年度モントリオール世界映画祭のコンペティション部門で、最高賞にあたるグランプリを受賞した『長い散歩』。ほかにも国際批評家連盟賞、エキュメニック賞受賞と、計3冠受賞を果たした本作の日本公開初日が12月16日(土)に決定した。
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初老の男と5歳の少女。男は亡き妻への贖罪の念を背負い、少女は自分の置かれた残酷な境遇を生き延びる唯一の術のように、いつも天使の羽を背中にまとっている。半世紀も年齢の違う2人が目指すのは、白い雲がぽっかりと浮かび、鳥が大空をのびやかに舞っているという、男の遠い記憶の中にある山の頂。果たして2人はこの“ユートピア”に行き着けるのだろうか——?
『少女〜an adolescent』『るにん』と次々に監督作品を発表し、個性派俳優であると同時に映画監督としても評価高い奥田瑛二が長編3作目にして、彼の映画作家としての確かな実力を示す『長い散歩』。天使の羽を身につけた少女と、人生を再生させたい男の心の交流が観る者の心に爽やかな風を吹き込んでくれる本作は、子供や家族をめぐる悲惨な事件が相次いでいる現代社会において、そのゆがみや心の暗部を逃げることなく描き、日本人が本来持っていた優しさや情緒感を見つけ出してくれる。
《シネマカフェ編集部》
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