いつも心に飴ちゃんを!『おばちゃんチップス』船越英一郎がヒット祈願@巣鴨
パワフルであったかい大阪のおばちゃんたちとの“人情喜劇”を描いた映画『おばちゃんチップス』の公開に先立ち、おばちゃんの原宿・巣鴨に主演の船越英一郎が登場、映画のヒット祈願を行った。まずは巣鴨商店街を練り歩き、映画とタイアップしたお菓子「おばちゃんチップス」(江崎グリコより1月23日発売)を配る船越さん。大勢のおばちゃんたちにもみくちゃにされ大人気の様子は、さすが2時間ドラマの帝王! 「おばちゃんパワーは東西問わずスゴイ!」と本人も圧倒された様子だった。
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「一番身近なおばちゃんは?」という質問に、遠慮がちに「うちの奥さんじゃないですかね…」と答えたものの、即座に「すいませんっ!!」と謝る船越さん。暗に“おばちゃんパワー”の圧力が感じられたが、おしどり夫婦で知られる船越家について「最近家内がやたら忙しいものですから、“カリスマ主婦”なのにウチには主婦があんまりいない(笑)。だからといって指示範囲外の家事までやると怒られる(笑)。船越家では“でしゃばらないお手伝い”が肝心ですね」と夫婦円満の秘訣を明かしてくれた。
船越さんにとって“おばちゃん”とは、「人生の先達者で知恵袋」。「大阪のおばちゃんはみんな“飴ちゃん”(飴玉)を常備しています。『元気のない人にあげたら、元気になるやろ』って、人にあげるために持ってるんですね。飴玉はおばちゃんたちのコミュニケーション・ツールで、『あたしは元気! あんたも元気でいてよ!』という一見おせっかいの向こうにある優しさが素敵。人情が飴玉に集約されていて“おばちゃんパワー”の源になっているのかな」と、その魅力を語る。「若い方たちは『なるべく干渉されたくない』という気持ちがあると思いますが、突き詰めれば人間ひとりでは生きていけない。だから僕たちも心の中に飴玉を持つべき」と、おばちゃんに学ぶ姿勢を見せた。
また『おばちゃんチップス』のことを“帰ってきた日本映画”と評し、「日本映画の偉大な文化の1つが“人情喜劇”。最近『人間ってこんな生き物だったの!?』と驚くような事件が多いですが、今こそ“人情”が求められているんじゃないかと。そのためにも、こういう人情喜劇を作り続けていって、少しでも事件が減ってくれたら」と、作品に寄せた思いを語る。
今年で芸能活動25周年を迎えるにあたって、「目の前の作品を丁寧にこなし、ひたすら亀のように歩いてきた」と振り返る船越さん。自身も喜劇が好きで、ずっとやりたいと思っていたため、今回の脚本が送られてきた時には「やっと来たか!」と感じたそう。「『おばちゃんチップス』は、本当におかしくてペーソスがあって元気をもらえる“温泉”みたいな映画。今は冬ですし世の中も冷え切ったニュースが多いので、温泉に行く感覚で映画館に足を運んでいただき、内臓からじんわりと温まって頂ければ…なんて、おばちゃんたちに圧倒されて、今日の僕は雄弁ですね(笑)」。
お参りの際にも、「映画のヒットと皆さんの健康をお祈りして」という船越さんの言葉に大きな拍手と歓声があがった。“おばちゃんパワー”は映画ヒットへの強力な後押しになりそうだ。
《シネマカフェ編集部》
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