阿部サダヲ、あさのあつこの初恋の思い出は?『春のめざめ』トークショー
代表作「バッテリー」などを通し少年の姿を瑞々しく表現してきた作家・あさのあつこ。某テレビ番組でチェコのアニメーションスタジオを訪れクレイアニメに挑戦、
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ジブリ美術館が好きでよく訪れるという阿部さん。「ここの建物の構造も好きだし、1階に展示してあるトトロピョンピョン(アニメーションの構造を説明する展示物)に行くと、あの前には少なくとも10分はいる」そうだ。「ジブリで一番よく見てるのはラピュタかな。空に城があるなんて、考えられないじゃないですか! パズーの気分になることもありますよ。僕はグループ魂というバンドをやっているのですが、さきほど楽屋で宮崎吾朗監督宛のサインを頼まれて驚きました。監督は、僕らのCDを聞きながら『ゲド戦記』を作っていたのですか!」と、かなり驚いたようだ。
「『春のめざめ』を観ていると、約30分という間に映像に引き込まれて、終わってから“あ、めざめたんだ、こっちの世界に戻ってきたんだ”って感じました」と語るあさのさん。「私は書くことだけは唯一できたので、それを通して表現してきました。この作品を通して、アニメーションは実写ではない表現によって多様なものを発信できて、その人なりのものが届き、それを受け止めることができるということを発見しました」と、自身の表現方法をからめて、アニメの魅力を語ってくれた。
16歳の少年の初恋を描いた本作にちなんで、お2人の初恋の思い出を聞いてみると…。「初恋は13歳、中学生のとき。手も握らず、でも毎日手紙を書いてました。それって付き合っているのかって(笑)? ほんと女神でしたよ。別れるときは突然電話がかかってきて、『もう終わりにしましょ』って(笑)。16歳の男の子って、ああいう妄想ばかりしているんじゃないかな。映画でも、『おお女神!』とか言っちゃってますし(笑)。女性の知らなくてもいいようなところまで知りたくて、でも、知らなくいいんですよね。ホントは」とちょっぴり切ないエピソードを披露してくれた阿部さん。
一方のあさのさんも「小説ですとか、現実ではない人に恋もしました。例えば、シャーロック・ホームズですとか。手紙も描きましたよ。しかも日本語で。いつかベーカー街に持っていくんだって思ってました(笑)。初恋は7歳の時。同級生の男の子で、その子が飼っている繭を一緒に見てドキドキしてました。同窓会で再会したら、彼は“蛾”のようになっていた(笑)」そうだ。「初恋の相手は思い出にとどめていたほうがよいですね」と締めくくった。
油絵を用いた独自の表現スタイルで、思春期の少年の心を鮮やかに切り取った『春のめざめ』は3月17日(土)よりシネマ・アンジェリカ渋谷にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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