FBIやCIAへのインタビューも行って撮影された『キングダム 見えざる敵』
“キングダム”とは、王族のサウード家による絶対君主制の王国サウジアラビアのことで、『キングダム 見えざる敵』は1996年に実際にサウジで起きたホバル・タワー爆破事件をもとに作られたサスペンスアクションである。リヤドの外国人居住区で勃発した自爆テロの真相を探るために4人のFBI捜査官たちが極秘捜査に乗り込み、想像を絶する闘いに挑む5日間を描いていく。
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
FBIエリートチームのリーダー、ロナルドを演じるのは『Ray/レイ』('04)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたジェイミー・フォックス。撮影前に数週間にわたってフィジカルトレーニングを受け、危険なアクションシーンに挑んでいる。監督は『プライド 栄光への絆』('04)のピーター・バーグ。
9.11以降続くテロとの闘いと政治的問題をベースにFBI捜査官とサウジの大佐という全く異なる文化を持った男たちの友情を深く描き、ドラマ的にも骨太な作品に仕上げた。また、カーチェイスと銃撃戦が加速していくクライマックスのアクションも監督のこだわりのひとつ。特にFBIやCIAから話を聞いて撮影したという火柱のシーンは、ニュース映像で流れるようなリアルさと真実さが伝わる迫力だ。現場は60メートル以内に近づくことができない熱気だったという。
正直、日本人にとってはアラブとアメリカの闘争はいまひとつ実感できない問題かもしれないが、こういう闘いや問題があるという未知の世界を知るきっかけとしては、見応えある映画と言える。
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