気になるお正月映画って?vol.1 年末年始は何を観てすごす?
12月に入ると、今年もあとわずかだなという“師走”感が一気に盛り上がり始めます。映画業界では、お正月映画の話題でいっぱいに。でも、クリスマスのイベント性が強いため、12月25日を過ぎるまでは、あまりお正月気分になれないのが正直なところ。それでも日本にはクリスマス休暇がありませんから、年末年始の休暇に向けて公開される映画を“お正月映画”と呼ぶのはご存知の通り。
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12月に入ると、今年もあとわずかだなという“師走”感が一気に盛り上がり始めます。映画業界では、お正月映画の話題でいっぱいに。でも、クリスマスのイベント性が強いため、12月25日を過ぎるまでは、あまりお正月気分になれないのが正直なところ。それでも日本にはクリスマス休暇がありませんから、年末年始の休暇に向けて公開される映画を“お正月映画”と呼ぶのはご存知の通り。
11月後半から2月頃までに公開されるものを“お正月映画”、1月半ば頃を境に“お正月第2弾”という呼び方に変わるのですが、年々公開が早くなるお正月映画に、少々違和感を覚える方もいることでしょう。「クリスマスも終わっていないのに、もうお正月?」と。
そうはいっても、これがやってこないと年末気分になれませんよね。そして、大作であれば大作であるほど、その気分を盛り上げてくれるもの。今年ならば、12月14日公開の『アイ・アム・レジェンド』(写真右)や12月21日公開の『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』というハリウッド映画がど真ん中ではないでしょうか。でも、いつだって少し王道から外れている私は、ハリウッド映画ならウィル・フェレル主演のおバカ・コメディ『俺たちフィギュアスケーター』(写真上)の方が気になっていたりするのですが。
そして、怖いもの見たさで注目しているのは、こちらもアメリカ映画『パルス』(写真下)。これは、恐怖映画の名手・黒沢清監督作品『回路』のハリウッドリメイク。
原作をご覧になった方はご存知でしょうが、パソコンを通じて繋がっていく超常現象の数々は、得体が知れずなんとも不気味。理由も原因もわからずに、突然恐怖世界に放り込まれることの恐ろしさよ。物語というよりは、スクリーンを通して劇場までをも侵食してくる、何とも不穏な空気に思わず身震いしてしまうことでしょう。そんな空気がリメイクでも表現されていたならば、あなたの年末年始は、恐怖に支配されてしまうはずですから、観る場合には気をつけて。『リング』や『呪怨』に比べて、案外ひっそりとリメイクされた感のある『回路』。でも、黒沢監督が描く恐怖世界は、類を見ないほど不気味です。以前、あるTV番組で、見えるはずのないものが見えてしまう人々にアンケートをとっていましたが、彼らだけに見えるアレを最も忠実に映し出しているのは、中田秀夫でも清水崇でもなく、黒沢清だという結果が出ていましたっけ。
思い切りスカっとするか、思い切り笑うか、それとも思い切り恐怖におののくか。やっぱり年末年始には、パンチのきいた個性派作品がお似合いのようで。
11月後半から2月頃までに公開されるものを“お正月映画”、1月半ば頃を境に“お正月第2弾”という呼び方に変わるのですが、年々公開が早くなるお正月映画に、少々違和感を覚える方もいることでしょう。「クリスマスも終わっていないのに、もうお正月?」と。
そうはいっても、これがやってこないと年末気分になれませんよね。そして、大作であれば大作であるほど、その気分を盛り上げてくれるもの。今年ならば、12月14日公開の『アイ・アム・レジェンド』(写真右)や12月21日公開の『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』というハリウッド映画がど真ん中ではないでしょうか。でも、いつだって少し王道から外れている私は、ハリウッド映画ならウィル・フェレル主演のおバカ・コメディ『俺たちフィギュアスケーター』(写真上)の方が気になっていたりするのですが。
そして、怖いもの見たさで注目しているのは、こちらもアメリカ映画『パルス』(写真下)。これは、恐怖映画の名手・黒沢清監督作品『回路』のハリウッドリメイク。
原作をご覧になった方はご存知でしょうが、パソコンを通じて繋がっていく超常現象の数々は、得体が知れずなんとも不気味。理由も原因もわからずに、突然恐怖世界に放り込まれることの恐ろしさよ。物語というよりは、スクリーンを通して劇場までをも侵食してくる、何とも不穏な空気に思わず身震いしてしまうことでしょう。そんな空気がリメイクでも表現されていたならば、あなたの年末年始は、恐怖に支配されてしまうはずですから、観る場合には気をつけて。『リング』や『呪怨』に比べて、案外ひっそりとリメイクされた感のある『回路』。でも、黒沢監督が描く恐怖世界は、類を見ないほど不気味です。以前、あるTV番組で、見えるはずのないものが見えてしまう人々にアンケートをとっていましたが、彼らだけに見えるアレを最も忠実に映し出しているのは、中田秀夫でも清水崇でもなく、黒沢清だという結果が出ていましたっけ。
思い切りスカっとするか、思い切り笑うか、それとも思い切り恐怖におののくか。やっぱり年末年始には、パンチのきいた個性派作品がお似合いのようで。
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