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だいぶ間違い、だけど観ずにはいられない! 『俺たちフィギュアスケーター』

男子フィギュアスケートの世界でしのぎを削っていた人気選手ふたりが、世界選手権の表彰式で大乱闘を起こし、シングル部門を永久追放。以来、それぞれどん底の人生を歩んでいたが、一念発起してふたりで力を合わせ、ペア部門での栄冠を勝ち取ろうとする…。

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『俺たちフィギュアスケーター』 -(C) 2007 DREAMWORKS LLC,All Rights Reserved.
『俺たちフィギュアスケーター』 -(C) 2007 DREAMWORKS LLC,All Rights Reserved. 全 3 枚
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男子フィギュアスケートの世界でしのぎを削っていた人気選手ふたりが、世界選手権の表彰式で大乱闘を起こし、シングル部門を永久追放。以来、それぞれどん底の人生を歩んでいたが、一念発起してふたりで力を合わせ、ペア部門での栄冠を勝ち取ろうとする…。

あんぐりさせられること必至のおバカなストーリーではあるが、だからこそ愛さずにはいられない。転落人生を歩む前の世界選手権では、女の子たちの黄色い声援を浴びる主人公ふたりが、「エキシビションなのか?」とツッコまずにはいられない陶酔演技(ちょっと素敵)を互いに披露。そのつかみからして、ただならぬ空気を漂わせている。さらに、禁断の男子ペアを組んでからの奮闘(傍から見れば暴走)ぶりも凄まじいことこの上なし。

勝利のため、人生を再生させるため、北朝鮮で開発したという殺人技に挑む。しかも、勝利の前に立ちはだかるライバルペアは、どこかネジの外れたナルシスト兄妹。少女マンガ世界のバレエ教室でも見られないような、ねちっこく単細胞な嫌がらせを仕掛けてくる。そもそも、主人公ふたりを演じるのがウィル・フェレルと『バス男』のジョン・ヘダーという時点でだいぶ間違い。実際のフィギュア界に、彼らに似ている選手がいないこともないが…。

フィギュア界を馬鹿にしているようでいて、実はとても愛している作り手側の心が伝わったのか、人気スケーターたちも多数出演。セリフのあちこちにも、実在する選手たちの名前が登場するのでお聞き逃しなく。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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