『火垂るの墓』小学校上映会 日向寺監督「自分ならどうするかと考えてほしい」
戦禍の中で孤児になった幼い兄妹が懸命に生きる姿を描いた野坂昭如の直木賞受賞小説「火垂るの墓」。小説に加え、スタジオジブリによるアニメーション作品が、これまで多くの人々の涙を誘ってきたが、本作がこのたび実写映画化された。5月2日(金)、この実写版『火垂るの墓』が、日向寺太郎監督を迎えて江東区立八名川小学校(東京)にて児童を対象に上映された。
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この日、八名川小学校では1年生から6年生まで200人を超える児童が映画を鑑賞。上映後に児童たちは拍手で監督を迎えた。監督は「この物語はおよそ60年前のお話です。きっとよく分からなかったところもあると思いますが、それでいいです。みんなよりも小さい、4歳の節子と14歳の清太が、心のどこかに残ってくれたら嬉しいです」と子供たちに呼びかけた。
続いて監督への質問タイムになると、あちこちから手が挙がり、監督はひとつひとつに丁寧に答えた。「映画監督をやっていて、一番嬉しかったことは何ですか?」という質問には「こうやってみんなに観てもらえることが、一番嬉しいことです」と笑顔で答えた。
子供たちに映画の感想を聞いてみると「人がたくさん倒れていて怖かった」、「ホタルがいっぱいいてびっくりした」、「節子と清太のおばさんが怖かった」など様々な答えが返ってきた。監督は「みなさんの感想、とても嬉しいです。ありがとう」と語りかけた。
上映会終了後「あんなに子供たちの手が挙がるとは思っていませんでした。反応が多くてよかったです」とホッとした表情を見せた監督。さらに「子供たちには『もし自分ならどうするか?』と考えてもらえたら」と語った。
『火垂るの墓』は7月5日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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