現場で料理の腕前を披露! 工藤夕貴が“有機”に改名? 『春よこい』凱旋試写会
佐賀県唐津を舞台に、誤って殺人を犯して逃亡した男の帰りを待ちわびる妻と息子のドラマを描いた『春よこい』。先日、佐賀での先行公開が始まった本作の東京での凱旋披露試写会が5月26日(月)に開催された。上映前の舞台挨拶に主演の工藤夕貴、時任三郎、宇崎竜童、高橋ひとみ、小清水一揮、犬塚弘、そして三枝健起監督が登壇した。
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目の覚めるような真っ赤なドレスで登場した工藤さんは、「今日の衣裳のコンセプトはキンメダイです(笑)」とおどけて会場の笑いを誘った。夫を待ち続ける妻・芳枝に扮し、17年ぶりの日本映画主演となったが「そう言われると、年とったみたいですよね…」と苦笑いしつつ「自分の母国でということで、アメリカ映画のときよりも強い思い入れを持って撮影に臨みました。自分のために本当にいろんな方々が動いてくださり、今回の撮影を通じて、映画作りというのはみんなでひとつのものを作っていく作業なんだな、と改めて感じました。そして今日もこんなに大勢の方に観に来ていただけて、本当に感動しています」と感謝の気持ちを口にした。
そして芳枝とともに父の帰りを待つ息子のツヨシを演じた小清水くんは「お母ちゃんは、撮影のときに辛口のカレーをみんなに作ってくれて、とってもおいしかったです。お父ちゃん(=時任さん)は、一緒に高原を転げまわって遊んで楽しかったです」と撮影の思い出を語った。
刑事の安藤を演じた宇崎さんも、工藤さんの料理の腕を絶賛。「いつも昼食と夕食を有機野菜を使って作ってくださりました。名前の漢字を“夕貴”から“有機”にした方がいいんじゃないかと思います(笑)」。
犬塚さんは芳枝の義父・一平を演じたが「一平は認知症を患っていて、台本を読んでも一言もセリフがないんです。これは楽だと思ってたんですが、撮影に入ってみると、こんなに難しい役はなかったです。監督のところに行っては『どうすればいいか?』と相談していました」と撮影をふり返った。
そして、芳枝の夫で逃亡犯の修治を演じた時任さんは「この映画のおかげで、10代だった頃の工藤さんを始め、以前に共演した俳優さんや、僕の曲をプロデュースしてくださった宇崎さんと素敵な再会が出来て嬉しかったです。三枝監督、小清水くんとは初めてですが、素敵な出会いの機会までいただけて、本当に楽しい現場でした」と笑顔で語った。
修治が福岡で出会う聡美役の高橋さんも「時任さんとは久々の共演で、ちょっとしたラブシーンと言えるような場面もあってドキドキしました。夕貴ちゃんとは、彼女にとって初めての連続ドラマ以来の共演で、『こんなに立派なお母さんを演じるようになったのね』と感動しました」と嬉しそうな表情を見せた。
三枝監督は「風光明媚な唐津市の呼子(よぶこ)という町を舞台にしましたが、映画を観た何名かの方々から『フランス映画的だった』という感想をいただけて嬉しかったです。撮影では、風車を使うところがあったんですが、吹いてほしいときに風が吹かず、結構苦労しました」と苦労を打ち明けた。
この日は、唐津から応援のための大漁旗が到着。工藤さんと時任さんが力いっぱい旗を振って映画の成功を祈願した。最後に工藤さんが、観客に向けて「最近暗いニュースが多いですが、この映画のような作品がどんどん作られれば、私たちの将来も温かなものになるんじゃないかと思います」と語りかけ舞台挨拶は幕を閉じた。
『春よこい』は6月7日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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