笑いの中にホロリ、ウィル・フェレルの魅力たっぷりの『俺たちダンクシューター』
『オースティン・パワーズ』のような、いわゆる“おバカ”コメディを好む人であれば、ウィル・フェレルの名前を知らない…なんてことはないと思うけれど、ハリウッド超大作や感動ラブストーリー好きのノーマルな映画ファンは知らなくても当然。というのはアメリカでは出演作のほぼ全てが年間興行ランキングに関わる超売れっ子俳優であるにもかかわらず、日本ではなぜかその多くが未公開なのだ(非常に残念〜)。しかし昨年の『俺たちフィギュアスケーター』と『主人公は僕だった』(この作品はシリアス系)の2作によって、日本での認知度もわずかにアップ! 続く『俺たちダンクシューター』で一気に躍り出てきてくれた。
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
彼が今回演じるのは、目立ちたがりの一発屋ミュージシャン、ジャッキー・ムーン。大昔に大ヒットした「Love Me Sexy」の印税を元手に“お笑い命”のエンタメリーグ・ABAの「フリント・トロピックス」を買収し、選手と監督も兼任している自分大好き男。さらにエンタメ主義を大切にするジャッキーは、試合よりも爆笑パフォーマンスに力を入れ、試合前には自分のヒットナンバーを毎度のように熱唱する始末だ。そんなちょっぴりイタくてガケっぷちのチームにある日、絶体絶命のピンチが訪れる。ABAがもう一つのリーグのNBAに吸収され、上位4位に入らなければ解散の危機だというのだ! 一念発起したジャッキーは生き残りを賭けてチームを引っ張るが…。
ウィル・フェレルのハイテンションなコメディセンス炸裂かと思えば、笑いの中にホロリとした感動を織り交ぜてくる──『俺たちダンクシューター』は、前作『俺フィギ』同様の笑いと感動に満ちたスポ根コメディ。一度でもウィル・フェレルの魅力に取り付かれるとなかなか抜け出せないのでご用心を!
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