世界初! 上空1万メートル試写&飛行機と綱引き 綾瀬はるか、スパイ容疑で監禁?
機長昇格を目指す副操縦士に国際線デビューとなる新米キャビン・アテンダント(CA)、空港で乗客たちの要望に応えるため奔走するグランドスタッフ、機体の点検、修理を行う整備士などなど、快適な空の旅を支えるプロたちの奮闘ぶりを描いた『ハッピーフライト』。11月7日(金)、本物のジェット機をチャーターし、羽田空港から関西国際空港へのフライト中に機内で本作を上映するという、世界初“上空1万メートル試写会”がANAの全面協力の下で開催された。目的地の関空では、主演の田辺誠一、綾瀬はるか、矢口史靖監督が登場し、観客と共に飛行機との綱引きなどが行われた。
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チャーター機は羽田を離陸すると北上し、函館上空を旋回して日本海側から関空へ。抽選によって選ばれた120名の乗客が各座席に備え付けられたモニターで映画を楽しんだ。無事に機体が着陸すると、関空で到着を待っていた矢口監督と制服姿に身を包んだ田辺さん、綾瀬さんが機内に乗り込み、乗客に挨拶。劇中の機内放送と同じ口調で「副操縦士の鈴木役の田辺誠一です。世界初の雲の上での試写はいかがだったでしょうか? 天候にも恵まれ無事にフライトすることが出来ました。今日は怖い教官(劇中で時任三郎が扮する機長)が隣りにいないので、飛行機を飛ばした後はジョークを飛ばしたいと思います」と語った田辺さん。さて、そのジョークはと言うと「副操縦士はとてもオシャレに気を遣っています。なぜなら“服装重視”だから…」。客席の微妙な反応に田辺さんは「すみません。僕のギャグは“低空飛行”でした。本日のフライトの心のマイレージは1万ハッピーでございます(笑)」と恥ずかしそう。
続いて綾瀬さんが「本日はご搭乗、誠にありがとうございます。当機のチーフパーサーを目指しております新人CA・斉藤悦子こと綾瀬はるかでございます。本日の機内試写会、そして私どものサービスはお楽しみいただけましたでしょうか? 無事にご生還され、何よりでございます(笑)。今後ともご旅行の際には、私どもCAにお手柔らかにお願いいたします」と挨拶し客席からは大きな拍手がわき起こった。
田辺さん、綾瀬さん、矢口監督の3人は機内の乗客ひとりひとりに上映会の参加認定書を手渡し、さらにタラップの下で飛行機を降りてくる乗客を出迎えるというサービスを行った。
さらに、飛行機を降りた後は、機体に綱引きの綱が結び付けれられ、田辺さん、綾瀬さん、矢口監督と乗客VSジェット機の綱引きが行われた。監督の合図とともに一斉に綱が引っ張られたが、さすがは120名の乗客を乗せてきたジェット機とあってビクともしない。そこで、関空で働くANAの整備士やCA、職員も加わって再挑戦。もう一度、監督の合図で一斉に引っ張ると、約200トンの機体が5メートルほど進み、大きな歓声があがった。
イベント後の取材で綾瀬さんは「あんなに大きな飛行機が動くなんてびっくりしました!」と笑顔で綱引きの感想を語り、機内での乗客へのアナウンスについても「劇中ではアナウンスする機会がなかったので楽しかったです」と嬉しそうな表情を見せた。今回、CAを演じてみての感想を聞いてみると「CAをしている親戚がいて、スカーフを巻いた姿がすごくかっこよくて、小さい頃から憧れていました。でも実際に制服を着てスカーフ巻いたらすごく息苦しかったです(苦笑)」とのこと。さらに、飛行機にまつわる思い出を尋ねると「飛行機ではなく空港での出来事ですが、ニュージーランドに行ったときに、何かを持っていると容疑をかけられて捕まって、一日中、取り調べを受けたことがあります。私くらいの年齢のスパイが紛れ込んでいる、という情報があったらしく、密室で5〜6人の警官に囲まれて泣いていました」と驚くべき体験を告白してくれた。
一方の田辺さんは「昔はCAの方が優しかったのに、結婚してから冷たくなったような気がします。被害妄想でしょうか?」と笑顔でコメント。矢口監督は「僕は、今回のこの飛行機に乗れなかった組です…。僕も乗りたかったのに、ダメと言われ、悲しくて泣きながら、ここで乗客のみなさんを待ってました。僕自身、昔は飛行機が怖かったのですが、映画を通じてこれだけ多くの方にフライトが支えられていると知って怖くなくなりました」と飛行機への深い愛情を語ってくれた。
『ハッピーフライト』は11月15日(土)より全国東宝系にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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