「受かったと聞いたときは泣きながら喜びました」『西の魔女が死んだ』高橋真悠
2008年6月に全国で公開された『西の魔女が死んだ』。100万部を超えるロングセラーを記録する梨木香歩の同名小説を原作にしたハートフルな感動が心に沁みる本作が早くもDVDとなって11月21日(金)に発売となる。本作で、“西の魔女”と呼ばれるおばあちゃんと暮らすことで「楽しく生きること」を学び成長していく少女・まいを演じたのは仙台を中心に活躍するダンス&ヴォーカルユニットSPLASH(スプラッシュ)の高橋真悠。本作が初演技にして初主演映画となった高橋さんに話を聞いた。
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──まずは、本作に出演することが決定したときのことを教えてください。
オーディションを受けたんです。でも演技の勉強などはあまりしていなかったし、自信もなくて“絶対落ちるだろうな”と思ってました。電話で受かったって聞いたときは家族みんなで泣きながら喜びました(笑)。すごく嬉しかったんですけど、それと同時に両親と離れて1か月間の撮影と聞いていたので、不安になった部分もありました。
──原作を読んでからオーディションに参加されたそうですね。原作を読んだときはどう思いましたか?
まいちゃんには私とすごく似ている部分があって、まいちゃんと自分を重ねて読みました。だからオーディションのときもすぐに、まいちゃんになることが出来たんです。読み終わったときは涙が止まらなくて、とても感動したので、(この物語が)すごく好きになりました。
──まいちゃんと似ている部分は、具体的にどの辺りですか?
まいちゃんは学校での女子同士のつきあいがすごい苦手で、「グループを作って一緒にトイレに行ったりとか、そういうのが嫌い」って言う部分があるんですけど、私もそういうのがすごく苦手だったりとかして、共感する部分はいっぱいありました。
──ご両親の元から離れての撮影の上、初映画で初主演なんてプレッシャーも大きかったのではないですか?
そうですね。周りのキャストのみなさんがサチ(・パーカー)さんとかりょうさんとか、すごい有名な方たちばかりで…。現場の雰囲気についていけるかどうかも不安だったし、この原作がすごく良いお話なので、私が演じたらそのイメージを壊さないかなというプレッシャーはありました。でもみなさん、本当に優しくしてくださったんです。サチさんもずっと私に話しかけてくれたり、スタッフの方がいつも私の側にいてくれたりもしたので、現場にどんどんついていけるようになりました。
──まいちゃんというキャラクターを演じる上で監督と何か相談されたことなどはありますか?
特にはなかったんです。私が思うまま、ありのままにやって良いよ、とおっしゃっていただいて。私にとってはそれがすごく良くて、本当に集中してまいちゃんを演じることができました。まいちゃんは、本当にセリフが少なくて表情だけで演技をする場面がたくさんあったので、とにかくまいちゃんと同じ状況になろうと思ったんです。親から離れての生活はまいちゃんと同じだったので、撮影中は両親と連絡を取らないようにしました。それから撮影が休みの日などにおばあちゃんの家のセットに行ったり、台本を何度も読んだりしました。
──本作はまいちゃんという女の子の成長が描かれていますが、高橋さん自身、本作に出演したことで何か得たもの、勉強できたことはありますか?
まいちゃんと同じように、早寝早起きしたり、自分のことは自分でやることなどは、改めて大事なことなんだなっていうのはすごく勉強になりました。この映画に出会うまでは、夜更かしばっかりしていました(笑)。でも撮影が終わってからは、まいちゃんと同じように11時には寝たりして、そういうところが変わりました。
「おばあちゃんとまいちゃんが一緒にジャム作りをするシーンが一番好き」と笑う高橋さん。劇中のまいちゃんとは見違えてしまうくらい、ニコニコと明るい表情で質問に答えてくれた。「目標にしている女優は石原さとみさん」、「いろんな役が上手に演じられる女優さんになりたい」としっかりとした目標を持っている14歳。将来が楽しみな若手女優の誕生だ。
『西の魔女が死んだ』特別版<初回限定生産2枚組>
発売元:アスミック
販売元:角川エンタテインメント
価格:4,935円(税込)
発売日:11月21日(金)
《シネマカフェ編集部》
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