男の正義と屈強さ、そして愛を見せるヴィゴの虜に 共演陣も魅力的な『アラトリステ』
ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』3部作('01〜'03)の勇者・アラゴルン役で、日本でも広く知られるようになった米俳優ヴィゴ・モーテンセン。近年はデヴィッド・クローネンバーグ監督とタッグを組んだ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』('05)、『イースタン・プロミス』('07)に出演。重厚な演技は高い評価を得た。そして、新作『アラトリステ』で彼が演じるのは誇り高き傭兵であり、百戦錬磨の剣客、ディエゴ・アラトリステ。この役でさらなるヒーロー像を確立した。
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
本作は、戦場ジャーナリスト出身の人気小説家アルトゥーロ・ペレス=レベルテによる同名小説の映画化。17世紀のスペインを舞台にいくつもの対外戦争、宮廷の謀略をダイナミックに映し出し、スペインのアカデミー賞たるゴヤ賞で15部門ノミネートされた注目作である。映画史の浅いスペインにおいて、国内で現地スタッフによる大作は初めての経験。…という意味でも、スペイン映画を代表する歴史スペクタクル・ドラマと言えるだろう。
見どころは何と言ってもヴィゴの演じるアウトローなキャラクター。屈強な武人というたくましさを見せる一方で、戦死した友の息子を引き取る義理堅さ、将来を誓い合った女性へのまっすぐな愛、もちろん優しさも垣間見せる──何とも魅力的な男を完璧に演じているのだ。ちなみに、ヴィゴは全編スペイン語で挑んでいる。また、ハビエル・カマラ、エドゥアルド・ノリエガといった脇を固めるスペイン俳優陣も豪華だ。中でも要チェックなのは、ディエゴに引き取られ父子のような深い絆を育む従者・イニゴ役のウナクス・ウガルデ(左写真:左から2番目)。『宮廷画家ゴヤは見た』('06)、『コレラの時代の愛』('07)など出演作の続くイケメンで、日本でブレイクする日も間近!?
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