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【第81回アカデミー賞】ここが違うよ今年のオスカー!授賞式を盛り上げた芸達者たち

いずれも完成度の高い作品が名を連ね注目を集める中、予想通りというべきか『スラムドッグ$ミリオネア』の8冠の圧勝で幕を閉じた第81回アカデミー賞授賞式。授賞結果はもちろんのこと、それ以上にインパクトを残したのはステージ上でのパフォーマンス。脚本家組合のストライキの煽りを受けた昨年の授賞式からの返り咲きを告げるかのように、エンターテイメントの聖地ハリウッドならではの素晴らしいステージをふり返ってみたい。

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ビヨンセ&ヒュー・ジャックマンを中心に若手人気俳優も競演 Michael Yada / -(C) A.M.P.A.S.
ビヨンセ&ヒュー・ジャックマンを中心に若手人気俳優も競演 Michael Yada / -(C) A.M.P.A.S. 全 4 枚
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いずれも完成度の高い作品が名を連ね注目を集める中、予想通りというべきか『スラムドッグ$ミリオネア』の8冠の圧勝で幕を閉じた第81回アカデミー賞授賞式。授賞結果はもちろんのこと、それ以上にインパクトを残したのはステージ上でのパフォーマンス。脚本家組合のストライキの煽りを受けた昨年の授賞式からの返り咲きを告げるかのように、エンターテイメントの聖地ハリウッドならではの素晴らしいステージをふり返ってみたい。

ノミネート陣に負けない、個性派プレゼンターたち

W主演ノミネートを果たしたブランジェリーナやショーン・ペン夫妻を筆頭に、ハリウッドセレブたちが誰をパートナーとして連れてくるかも、注目を集めるアカデミー賞。しかし、今年は舞台上のカップルも豪華絢爛…いや“異色”かつ“ユニーク”と表現した方がしっくりくるような男女のプレゼンターが会場を沸かせた。中でも笑わせたのは、アニメーション作品を発表したジェニファー・アニストン&ジャック・ブラックと、ナタリー・ポートマン&ベン・スティラー。ジャックは自身の主演作『カンフー・パンダ』が長編アニメにノミネートされたという立場で、「ほかのアニメは観てない。みんなもそうだろ?」と開き直る始末。一方、ベンはモジャモジャの髭に、ガムを噛みながら登場。終始ふてくされてナタリーの叱責を受ける茶番劇を披露したが、これは先日、歌手に転向したホアキン・フェニックスの新作プロモーションにおける態度を真似たもの。コメディスター×人気女優の絶妙なコンビが光る一幕となった。

こちらが笑いで攻めれば、若手俳優カップルたちはその熱々ぶりを惜しみなく放出。2008年のラブストーリー映画を紹介するコーナーでは、いまをときめく『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンと一緒に、互いの役の自虐ネタを披露した『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドは、ビヨンセとヒュー・ジャックマンが行ったミュージカル・メドレーでも大活躍。本作での共演をきっかけに交際中の若手注目株ドミニク・クーパーと一緒に登場し、おなじみ「ハイスクール・ミュージカル」カップルのザック・エフロン&ヴァネッサ・ハジェンスと並んでフレッシュな競演を果たした。

役者から役者へ、貫禄の授賞シーン

やはり一番の盛り上がりを見せたのは、主要部門の授賞シーン。今年は主演男優・女優、助演男優・女優賞部門で過去の受賞者たちがずらりと並び、候補者を一人ずつ紹介。先月『マンマ・ミーア!』で来日した際にメリル・ストリープも「同じ俳優から褒められることは何より名誉」と話していたが、役者から役者へ贈られる労いと称賛の言葉が候補者たちをどれだけ感激させたかは想像に難くない。主演女優賞では、大御所ソフィア・ローレンからメリル・ストリープ(『ダウト』)への貫禄漂うコメントから、マリオン・コティヤールがケイト・ウィンスレットに贈った「あなたはいつもインスピレーションを与えてくれる素晴らしい女優です」という、後輩から先輩への尊敬の言葉まで、世代の垣根を超えた俳優同士のやり取りが美を放っていた。

また、主演男優賞の発表には、プレゼンターとしてマイケル・ダグラス、ロバート・デニーロ、エイドリアン・ブロディ、アンソニー・ホプキンス、アラン・アーキンと錚々たるオスカー男優たちが勢ぞろい。同性愛者の政治家の役を演じ、オスカーを手にしたショーン・ペンにはデニーロから「役になりきる俳優」と称賛が贈られ、一筋縄ではいかない役柄に果敢に挑戦し続ける2人の役者魂がぶつかる瞬間となった。

ヒュー・ジャックマンにオファー殺到?

そして、もちろん忘れてならないのはホストを務めたヒュー・ジャックマンの功績。全米No.1セクシー俳優の称号に加え、全世界に向けて改めてその多才ぶりを示した彼だが、冒頭では『ベンジャミン・バトン』をはじめとする候補作品を歌と踊りで面白おかしく紹介した。『フロスト×ニクソン』のときにはアン・ハサウェイをお姫様だっこでステージに引き連れ、それぞれ美しい歌声を披露。さらに、最前列に座るブランジェリーナに向けては「授賞式の間、少なくとも5回は彼らのことを話す契約になっているんだ」とジョークを飛ばすなど、舞台俳優とコメディアン両方の才能を存分に発揮し、授賞式を一つのショーとして大成功に導いた。こうなると、来年のホスト役は多大なプレッシャーを感じるはず? この興奮冷めやらぬ中、日本で今週末公開の『オーストラリア』のプロモーションのため、間もなくニコール・キッドマンと共に来日するヒュー。どんな言葉でオスカーをふり返るのか、注目が集まるところだ。

《シネマカフェ編集部》

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