撮影では生クリームに溺れたチュ・ジフン、舞台挨拶ではケーキ食べちゃダメ!
2001年にTVドラマ化され、昨年はアニメ化。原作コミックは170万部のセールスを記録している、よしながふみによる大ヒットコミック「西洋骨董洋菓子店」が、翻訳出版されてロマンスコミックでは国内売り上げNo.1を記録している韓国で『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』として映画化された。4月18日(土)の公開を前に、主演のチュ・ジフンとミン・ギュドン監督が来日。3月30日(月)に開催されたジャパン・プレミアに出席した。
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会場を埋め尽くした2,000人を超えるファンの悲鳴のような歓声と拍手で迎えられたチュ・ジフンは「本来でしたらほかの3人と一緒に来日出来ればよかったのですが、一人で来てしまいました(笑)! 日本で公開されるということで不思議な気持ちです。日本で花見もしたいし、食べたいもの、行きたいところなどたくさんあるんですが、スケジュールがいっぱいで…」と過密日程がちょっぴリ恨めしそう。本作では、甘いものは苦手…なのに「女性客が多い」という理由で洋菓子店「アンティーク」を開くジニョクを演じたが「ジニョクという男は、場所や空間、相手によって接し方が変わる。また『アンティーク』の店の中では明るいけれど、実は子供の頃のトラウマを抱えているんです。このトラウマの部分を出し過ぎないように気をつけました」とふり返った。撮影で印象に残っているシーンを尋ねると「夢の中という設定で、生クリームの海で溺れるシーンがあったんです。でも、せっかく苦労して撮ったのに本編ではカットされていて悲しいです」と苦笑いを浮かべた。
今回が5回目の来日というギュドン監督も、満員の観客の歓迎に「おいしいケーキを食べたときのような幸せな気持ちです」と笑顔で語った。人気コミックの映画化ということで「原作には深いテーマ、繊細な描写、どんでん返しなどがあり『映画化したら楽しいだろうな』という気持ちと同時に『かなり難しそうだ』とい思いもありました」とふり返る監督。「でも、(チュ・ジフンを指しながら)こういう立派な俳優さんと出会うために、この原作はいままでずっと大切にしまわれてきたんだな、と感じたんです」と語り、会場は大きな拍手に包まれた。
この日は、ゲストとしてパティシエの鎧塚俊彦が、劇中にも出てくるケーキのひとつ、ガトーオペラを用意して登場。監督は大喜びで鎧塚さんお手製のケーキをほおばったが、舞台挨拶でも劇中の設定を重視する監督の意向で、チュ・ジフンはこの場でのケーキはおあずけ! 寂しそうな表情を浮かべケーキを見送った…。ちなみに、撮影現場ではケーキを食べる機会はしっかりあったようで、「撮影でクタクタになっても、ガトーショコラを一口食べれば元気になりました!」と明かしてくれた。
鎧塚さんは映画について「これまで、料理人を扱った映画はあっても、パティシエのものはあまりなかった。すごくよく出来ていて楽しかったです」とコメント。そしてパティシエという職業の魅力を尋ねられると「スイーツは人に夢と幸せを与えるものであり、パティシエは世界一幸せな職業です!」と力強く語った。舞台挨拶の最後の写真撮影には、これまた劇中に出てくる、飴をかけてシュークリームを積み重ねたクロカンブッシュの超巨大版が登場! 映画の中のクロカンブッシュのシーンでは、チュ・ジフンは鮮やかなパフォーマンスを披露しているが、この場面をふり返り「シロップをかけるのが、いたずらをしているようで楽しかったです」と子供のような笑顔で語り、おいしそうなケーキに彩られたジャパン・プレミアは盛況のまま幕を閉じた。
『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』は4月18日(土)より恵比寿ガーデンシネマ、シネカノン有楽町1丁目にて、4月25日(土)より梅田ガーデンシネマほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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