堤真一、大組織の悪しき体制と闘う熱血医師に「ヒーローではない、医師を演じたい」
シリーズ90万部の売上げを誇る大ベストセラー小説「孤高のメス」。現役医師・大鐘稔彦が自らの実体験を基に、1989年当時タブーとされていた臓器移植を題材にして、医療現場で巻き起こる人間ドラマを描いた本作が同名映画化され、来夏に公開される。7月29日(水)、本作の撮影が行われる東映撮影所にて報告会見が行われ、成島出監督に主演の堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、平田満、生瀬勝久が出席した。
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大組織の悪しき体制に立ち向かう医師・当麻に扮する堤さんは、「優れたスタッフ、キャストと充実した日々を送っています」と挨拶。「最初は当麻という医者を“ヒーロー”として意識していたが、作中で触れ合う親子や人の想いなどを受けて、ヒーローとしてではない、相手の話をじっくり聞く医者を演じていこうと思ってます」と決意を語った。
看護師・浪子役の夏川さんは、「監督や共演者の方々からの指示に、喜びと緊張を持って毎日臨んでいます。今回、物語が浪子の日記のように展開していくので、ナレーションが多いのが特徴です。浪子の目線、母親の目線など様々な表現の中で、監督からの指導に安堵しています」と充実した様子を見せた。
中越さんが演じるのは、肝硬変になった父親にドナーとして自ら名乗りをあげる女性、翔子。「両親から命を授かった娘として、父を命懸けで助けたいと思う気持ちを頑張って演じたいと思います」と意気込みを見せた。
医者役はこれが初めてという吉沢さんは、「現場ではとても緊張していますが、自分と向き合って演じることで、日常の中で『これでいいのか』と思い悩んでいる人たちに、(吉沢さん扮する)青木という役を見てもらい、勇気づけられたらと思っています」と元気よくアピール。一方、島田役の平田さんは「私の役は内科医なので、外科医としての手術シーンがなくてホッとしています(笑)」と語り、現場を和ませた。
「私は“悪役”を演じております!」と勢いよく宣言したのは、傲慢な外科医・野本に扮する生瀬さん。「ただ、何が“悪”で何が“善”なのでしょうか? 私の役は、責任を回避しているだけで、違法ではない。そういう点を考えてもらいたい。また、この作品の台詞が戯曲のように美しく、素敵です。そこにも注目してください」と作品をアピールした。
本作は、地域医療や脳死、生体肝移植の問題を通して、現代の医療体制に警鐘を鳴らす。最後に、成島監督より「現代医療においても答えの出ないことだが、それが逆に面白いと思う。この作品は脳死を肯定するわけでも否定するわけでもない。物語の中で描かれる『本当の医療』を見てほしいと思います」と力強いメッセージが贈られた。
『孤高のメス』は2010年初夏、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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