シネマカフェ的海外ドラマvol.134 「プッシング・デイジー」の魅力を大分析!
2010年最初にご紹介する海外ドラマは、「プッシング・デイジー 〜恋するパイメーカー〜」。シネマカフェが自信をもってオススメする話題作を、4回にわたって取り上げていきます。
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2007年10月に米ABCネットワークで放送が始まった「プッシング・デイジー」は、可愛らしいサブタイトルからも察せられる通り、ラブコメのロマンティックでスウィートな味わいが詰まったファンタジードラマ。実はこの作品、シーズン2の放送を終えた昨年3月に終了してしまったシリーズなのですが、その際には終了を惜しむ番組支持者の声が続出しました。通常、このコーナーでは現在も全米で観られているシリーズを中心に取り上げていますが、かと言って、これほどの良作に触れないのは勿体ない! というわけで、エミー賞でも監督賞や編集賞などの重要部門を制し、業界内にもファンの多かった「プッシング・デイジー」がどれほど魅力たっぷりかを力説してまいりたいと思います。
まず、ストーリーを簡単に説明しますと、主人公はサブタイトルにもあるパイ屋さんの青年ネッド。腕のいいパイメーカーとして日々せっせとパイ作りに励んでいるネッドですが、彼はある重大な秘密を抱えています。と言うのも、ネッドには、死んだ“もの”に触れると、生き返らせることができるという特殊能力が。幼い頃、愛犬の死をきっかけに自らの特殊能力に気づいた彼は、その力と共に今日まで成長してきました。ちなみに、ネッドのパイが美味しいのは、彼が触れると果物や野菜たちが新鮮になり、パイの具材として美味しさを発揮するから。触れると生き返る“もの”は人間だけでなく、命ある全ての“もの”なのです。ただし、ネッドの力には続きがあり、「一度生き返らせたものに再び触れると、今度は永遠に死んでしまい、二度と蘇らせられない」、さらには「生き返らせたものに60秒以内に再び触れなければ、代わりの何かが命を奪われてしまう」という2つの難点が。なかなか複雑でいけずな設定ではありますが、この力にまつわる事情がネッドの人生を支配していきます。ネッドを演じているのは本作でエミー賞主演男優賞にもノミネートされたリー・ペイス。映画『落下の王国』で主人公を演じていた眉毛の立派な彼、と言えば熱心な映画ファンの方は思い出されるでしょう。しょんぼりした表情がとてもよく似合うリー・ペイスが、ネッドのままならない人生を魅力たっぷりに演じています。
そんなネッドがパイ屋さんの傍ら、特殊能力を使って私立探偵の男エマーソンに協力し、様々な事件を解決していくのが毎エピソードの流れ。…なのですが、となると、どこがラブコメ? むしろミステリーでは? SFでは? パイメーカーは誰に恋しているの? という疑問がわいてきますよね。それに関しては第1話に勃発する事件が明らかにしてくれますが、続きは次回に。『トワイライト〜初恋〜』よりも切なく苦しい(!)ネッドの恋について、お話したいと思います。
「プッシング・デイジー 〜恋するパイメーカー〜 <ファースト・シーズン>コレクターズ・ボックス」(5枚組・全9話)
価格:9,800円(税込)
発売日:1月27日(水)
「プッシング・デイジー 〜恋するパイメーカー〜 <セカンド・シーズン>コレクターズ・ボックス」(6枚組・全13話)
価格:9,800円(税込)
発売日:2月24日(水)
発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
© 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
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