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『ハート・ロッカー』、今度は主人公のモデルは自分と主張する男性から訴えられる

先日、プロデューサーがアカデミー会員に投票お願いメールを一斉送信し、問題となった『ハート・ロッカー』だが、今度は映画の主人公のモデルは自分だと主張するアメリカ陸軍軍曹が現われ、2日(現地時間)、ニュージャージー州で関係者らを提訴した。

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『ハート・ロッカー』 - (C) 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.
『ハート・ロッカー』 - (C) 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved. 全 1 枚
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先日、プロデューサーがアカデミー会員に投票お願いメールを一斉送信し、問題となった『ハート・ロッカー』だが、今度は映画の主人公のモデルは自分だと主張するアメリカ陸軍軍曹が現われ、2日(現地時間)、ニュージャージー州で関係者らを提訴した。

訴えを起こしたのは、テネシー州在住でイラク戦争に従軍経験を持つジェフリー・S・サーバー氏。彼が弁護士を通じて発表した声明によれば、『ハート・ロッカー』の脚本家、マーク・ボールはサーバー氏の部隊に従軍し、そこで得た情報をもとに脚本を執筆したという。

ボールは2004年に従軍記者として、イラクで米軍の爆発物処理班と30日間以上行動を共にした体験記をプレイボーイ誌に寄稿しているが、その際に聞いた兵士たちの話をまとめたものが『ハート・ロッカー』となった。

サーバー氏は、映画の主人公、ウィリアム・ジェームズのモデルは自分であり、ウィリアムのニックネーム「ブラスター・ワン」はサーバー氏を指すコールサイン、“ハート・ロッカー”という言葉を考案したのも自分だと主張している。

ボールは「ジェフ(サーバー氏)は勇敢な兵士で素晴らしい男だ。ほかの多くの兵士と同様、この映画に感情移入をしているのだろうが、私が書いたキャラクターは架空のもの。この映画は多くの人々の話にインスパイアされたフィクションであり、誰か特定の人物の物語ではない」と声明を出した。

3日に弁護士同席で記者会見を行ったサーバー氏は、映画に協力したかったが、製作側から何の連絡もなかったと明かし、「少し傷ついた。蚊帳の外に置かれた気分だ」と語ったが、賠償の請求金額については明らかにしなかった。

《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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