映画鑑賞前と後で驚愕の変化!? 『フード・インク』で変わった食への意識を大発表
スーパーに並ぶお手頃価格の食品とオーガニックフードの違い、スーパーの食品の70%で使用されているという遺伝子組み換え食品の実態、家畜を“モノ”として大量生産するシステム…などなど食にまつわる危険な真実を描き、昨年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、本国アメリカで大ヒットを記録した『フード・インク』。日本での公開を前に、シネマカフェでは本作の特別試写会を開催した。そこで、この映画を観る前と観た後での“食”に対する意識の変化などについて、アンケートを実施。その結果を大発表!
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“オーガニック”という言葉は昨今、頻繁に聞くようになったが、映画鑑賞前、オーガニックフードに対してどのようなイメージを持っていたか? という質問にほとんどの人が「体に良い」、「環境に良い」と答える一方で「値段が高い」と記す人も、かなりの割合で見られた。この値段の違い、正確にはお手頃価格の肉が、なぜそれほどまでに安価で供給されることが可能なのか? といったことが映画では描かれる。では実際に映画を観て、食に関する意識は変わったか? という質問に8割以上が「はい」と回答。特に「安い食べ物に関して、企業の論理、パワーが大きく働いていることに恐怖を覚えた」、「大企業が世界の食をここまで支配している、という事実がショックでした」など、生産・流通の“裏事情”に関して書かれた内容が多く見られたほか、「これまで意識していなかったが、産地や製法にまで留意する必要を感じた」、「自給自足、地産地消ということの重要性を認識した」、「安い食品への恐怖が強まった」といった声も多く集まった。
なお、普段から食に関して気を付けていたことは? という項目を見ると「国産の食品を買う」、「季節のものを食べる」、「添加物のなるべく入ってないものにする」など、映画鑑賞前から7割以上の人が何らかの形で安全な食を心がけていたという結果が。この日の試写会後には、日本における“オーガニックコンシェルジュ”第1号として知られる岡村貴子さんによるトークイベントも開催。「そもそもオーガニックの定義とは?」、「野菜だけでなく、肉にも当てはまるオーガニック製法」など、今回の映画とも深く関わる内容のトークが展開され、多くの観客にとって映画と共に安全な食への理解を深める機会となった様子。
映画全体の感想を見てみると「食と労働問題との関係に深く考えさせられました」、「食べ物自体のことは考えていたが、システムまでは考えていなかった。途中、思わず目をそむけたくなるような現実もありました」、「自分が食べるものを選ぶことで、健康な食品を作るようにできるという発想はいままでありませんでした」、「(牛肉からの感染で息子を失い)裁判を行っている人の歯がゆい表情が印象的。大企業も安いものだけでなく品質にもこだわったものを売ってほしい」など、様々な意見が並び、映画から強いメッセージを受け取った様子。特に食に関して「健康」、「環境」、「倫理」といった一見、別々の事柄のように見える要素が、実は深く関わり合っているという事実に衝撃を受けた、そしてそれらの点を踏まえて今後、食を考えたいという声が目立った。
あなたの食への意識はどれくらい? 気をつけているつもりでも、この映画を観たらさらに変わるかも…?
『フード・インク』は2011年1月22日(土)より全国にて順次公開。
特集「映画で考える私たちの“食”『フード・インク』、『ありあまるごちそう』」
http://www.cinemacafe.net/special/foodinc/
《シネマカフェ編集部》
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