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【カンヌレポート9】パルムドールはブラピ主演作! 日本作品は受賞を逃す結果に

第64回カンヌ国際映画祭の授賞式が22日夜〈現地時間)に行われ、テレンス・マリック監督(米)の『ツリー・オブ・ライフ』が、最高賞パルムドールに輝いた。

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カンヌ国際映画祭にて photo:Ayako Ishizu
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第64回カンヌ国際映画祭の授賞式が22日夜〈現地時間)に行われ、テレンス・マリック監督(米)の『ツリー・オブ・ライフ』が、最高賞パルムドールに輝いた。

社会的に成功した男が、厳格な父に育てられた1950年代の少年時代をふり返りながら、家族とは、生命とは何かと問いかけるヒューマンドラマ。父親役をブラッド・ピットが演じている。

公の場に一切出ないマリック監督は授賞式も欠席、代理でプロデューサーが楯を受け取った。女優賞は、『メランコリア』のキルスティン・ダンストが受賞。 監督はナチ発言騒動でカンヌへの出入り禁止が言い渡されたラース・フォン・トリアーだが、これに対して審査委員長のロバート・デ・ニーロは「作品とその件は別で、良いと思う人が多いから選ばれた」と発言。さらに審査員のフランス人監督オリヴィエ・アサイヤスは「これはすばらしい映画。フォン・トリアーの作品の中でも1、2を争う出来」と擁護した。

男優賞は、『アーティスト』(原題)で無声映画時代のハリウッドスターを演じたフランスの人気俳優ジャン・デュジャルダンが、予想通りに受賞した。また次点にあたるグランプリは2作品が選ばれるなど、審査員団の苦心がうかがわれた。

日本映画2本(『一命』『朱花の月』)は受賞を逃したことについて、ジョニー・トーは「日本映画もすばらしかったが、賞は限られている」と語った。今年は審査員賞を受賞した『ポリス』をはじめ、児童虐待をテーマにした映画が多く、子供を守らなければ世界の未来はない、という潮流をかんじさせる結果だった。

<主な受賞結果>
パルムドール 『ツリー・オブ・ライフ』/テレンス・マリック監督
グランプリ 『少年と自転車』(原題)/ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ監督
      『昔々、アナトリアで』(原題)/ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督
監督賞 ニコラス・ウィンディング・レフン監督(『ドライブ』<原題>) 
男優賞 ジャン・デュジャルダン(『アーティスト』<原題>)
女優賞 キルスティン・ダンスト(『メランコリア』<原題>)
脚本賞 『脚注』(原題)/ジョセフ・シダー
審査員賞 『ポリス』(原題)/マイウェン・ル・ベスコ監督



特集「カンヌ国際映画祭 現地から最新ニュースお届け」
http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2011/

《photo / text:Ayako Ishizu》

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