今年オスカー候補作最後の1本『ウィンターズ・ボーン』公開決定!
インディペンデント作品ながら今年のアカデミー賞で作品賞を含む主演4部門にノミネート、「今年のオスカー候補作品の最後の1本」として注目を集めていた『ウィンターズ・ボーン』が10月下旬に日本でも公開されることが決まった。
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インディペンデント作品ながら今年のアカデミー賞で作品賞を含む主演4部門にノミネート、「今年のオスカー候補作品の最後の1本」として注目を集めていた『ウィンターズ・ボーン』が10月下旬に日本でも公開されることが決まった。
サンダンス映画祭でグランプリと脚本賞の2冠に輝いたのをはじめ、各国の主要映画賞で計46部門を獲得した本作。主人公は、ミズーリ州に住む少女リー。心を病んだ母に代わって弟と妹を世話し、その日暮らしの生活を切り盛りしていたが、そこにさらなる難題が。とうの昔に家を出たままのドラッグディーラーの父親が逮捕された挙句に自宅と土地を保証金の担保にし、そのまま行方不明となってしまったのだ。リーは、家族を守るべく父親を探そうとするが、親族も友人もならず者だらけで、協力どころか露骨な妨害をしてくる始末だ。家の立ち退きのリミットまで残された時間はわずか1週間。命懸けの“冒険”に身を投じた17歳が目の当たりにした真実とは——?
過酷な境遇にあって強く生きるヒロインの姿は多くの人々の胸を打ち『プレシャス』に続く独立系映画の傑作と高い評価を集めた。特に絶賛されたのが、主人公のリーを演じた1990年生まれの新鋭ジェニファー・ローレンス。『あの日、欲望の大地で』で、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーら並み居る大物女優たちの中でたぐいまれなる存在感を発揮した彼女が、本作でも輝きを見せている。罵声や理不尽な暴力にもあきらめずに未来を切り拓こうとする少女を熱演し、次世代スターの誕生を強烈に印象付ける。ちなみに彼女は大作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にも抜擢されており、今後、日本でのブレイクも必至!
脇を固めるジョン・ホークス、デイル・ディッキーら名優の存在も本作の大きな見どころ。揃ってインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞&助演女優賞に輝いたが、特に、リーの伯父・ティアドロップに扮したジョンの鬼気迫る演技は圧巻! 周囲の大人たちの存在が、リーの瑞々しさや成長を際立たせる。
そんなキャスト陣の人間ドラマをリアルに描き出したのは、本作が長編2作目となる女性監督のデブラ・グラニック。地域に密着する形で、アメリカの現代社会から半ば見捨てられた人々の暮らしに焦点を当て、目を背けたくなるような過酷な現実をえぐり出していく。
アカデミー賞の作品賞候補10作の中でも、おそらく最も小さな一作。だが、少女の感情の揺らめきは観る者の心に強い衝撃と熱さを残さずにはいられない。ポスターに綴られたキャッチコピーは「ずっと一緒にいるために彼女は大人になるしかなかった」。彼女が最後に行きつく結末は——?
『ウィンターズ・ボーン』は10月下旬、公開。
サンダンス映画祭でグランプリと脚本賞の2冠に輝いたのをはじめ、各国の主要映画賞で計46部門を獲得した本作。主人公は、ミズーリ州に住む少女リー。心を病んだ母に代わって弟と妹を世話し、その日暮らしの生活を切り盛りしていたが、そこにさらなる難題が。とうの昔に家を出たままのドラッグディーラーの父親が逮捕された挙句に自宅と土地を保証金の担保にし、そのまま行方不明となってしまったのだ。リーは、家族を守るべく父親を探そうとするが、親族も友人もならず者だらけで、協力どころか露骨な妨害をしてくる始末だ。家の立ち退きのリミットまで残された時間はわずか1週間。命懸けの“冒険”に身を投じた17歳が目の当たりにした真実とは——?
過酷な境遇にあって強く生きるヒロインの姿は多くの人々の胸を打ち『プレシャス』に続く独立系映画の傑作と高い評価を集めた。特に絶賛されたのが、主人公のリーを演じた1990年生まれの新鋭ジェニファー・ローレンス。『あの日、欲望の大地で』で、シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーら並み居る大物女優たちの中でたぐいまれなる存在感を発揮した彼女が、本作でも輝きを見せている。罵声や理不尽な暴力にもあきらめずに未来を切り拓こうとする少女を熱演し、次世代スターの誕生を強烈に印象付ける。ちなみに彼女は大作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にも抜擢されており、今後、日本でのブレイクも必至!
脇を固めるジョン・ホークス、デイル・ディッキーら名優の存在も本作の大きな見どころ。揃ってインディペンデント・スピリット賞の助演男優賞&助演女優賞に輝いたが、特に、リーの伯父・ティアドロップに扮したジョンの鬼気迫る演技は圧巻! 周囲の大人たちの存在が、リーの瑞々しさや成長を際立たせる。
そんなキャスト陣の人間ドラマをリアルに描き出したのは、本作が長編2作目となる女性監督のデブラ・グラニック。地域に密着する形で、アメリカの現代社会から半ば見捨てられた人々の暮らしに焦点を当て、目を背けたくなるような過酷な現実をえぐり出していく。
アカデミー賞の作品賞候補10作の中でも、おそらく最も小さな一作。だが、少女の感情の揺らめきは観る者の心に強い衝撃と熱さを残さずにはいられない。ポスターに綴られたキャッチコピーは「ずっと一緒にいるために彼女は大人になるしかなかった」。彼女が最後に行きつく結末は——?
『ウィンターズ・ボーン』は10月下旬、公開。
《シネマカフェ編集部》
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