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シリーズ唯一の昇進? サイモン・ペッグ「腹筋のためにもよかったと感謝してるよ」

5年ぶりの最新作にしてシリーズ4作目となる『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が間もなく公開となる。トム・クルーズの集大成とも言うべき体当たりのアクションももちろん見物だが、忘れてはならないのがイーサン率いるIMFチームの個性的なメンバーたちによる、爽快で笑いありのセッション。その中で、前作『M:i:III』からの続投で、デスクから現場のエージェントに昇格しためでたい男がいる。天才ハッカー・ベンジーを演じた英コメディ界随一の人気俳優、サイモン・ペッグに話を聞いた。

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『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』 サイモン・ペッグ -(C) GettyImages
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』 サイモン・ペッグ -(C) GettyImages 全 4 枚
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5年ぶりの最新作にしてシリーズ4作目となる『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が間もなく公開となる。トム・クルーズの集大成とも言うべき体当たりのアクションももちろん見物だが、忘れてはならないのがイーサン率いるIMFチームの個性的なメンバーたちによる、爽快で笑いありのセッション。その中で、前作『M:i:III』からの続投で、デスクから現場のエージェントに昇格しためでたい男がいる。天才ハッカー・ベンジーを演じた英コメディ界随一の人気俳優、サイモン・ペッグに話を聞いた。

デスクを離れフットワークも必要となる現場に飛び出したベンジーの、前作と一味違う大活躍が見どころの一つである本作。「ある朝、J.J.(エイブラムス)から『ベンジーがエージェントになるのはどう?』ていうメールが来たんだ。とても驚いたよ。J.J.から連絡が来たときから、ベンジーがもっと活発に関わるということが分かっていたし、とっても興奮したよ!」とサイモンはふり返る。
「今回の撮影前、脚本家のジョシュ(・アッぺルバウム)とアンドレ(・ネメック)に、それからJ.J.も前作で僕を起用したときに言ったんだ。『この役を君のコメディアンとしての解釈で演じてほしい』とね。彼はナーバスになるとお喋りになるヤツなんだ。何事にもおかしな面を見つけるしね。きっと、それが彼なりの緊張をほぐす方法なんだろうね。この映画は信じられないくらい緊張感たっぷりなんだ。自分で観ていても、何が起こるか分かっているのに『オー、マイ・ゴッド!』って感じで、心臓がバクバクしたよ(笑)。自分もあそこにいたじゃないか、見たじゃないか、何を心配しているんだって思うんだけどね。トムが世界一の超高層ビルの外壁を這うように登っていくシーンなんて、心臓が止まるかと思うほどの緊張感がある。あの高さを見たら『ジーザス!』って感じだよ」。

ブルジュ・ハリファに挑むトムばりのアクションとまではいかないが、サイモンも本作で7か月にわたる撮影を通してワークアウトに臨んだ。
「身体は作らなくちゃいけなかったね。撮影開始の頃、僕はちょっと体重オーバー気味だったからジムに行って、それからスタント・チームと一緒に中国の剣術とかテコンドーと、武器の扱い方とか振り付けの訓練をしたよ。『ミッション:インポッシブル』にふさわしい身体つきはしていないけど(笑)、でも、楽しかったよ。プラハでの撮影ではほぼ毎日、格闘して銃を撃って走っていたら、23ポンド(約10キロ)も体重が減ったよ。だから『ミッション:インポッシブル』は、仕事としてだけじゃなくて、腹筋のためにも良かったと感謝しているよ(笑)」。

本作でもバッチリと笑いを振りまいてくれるサイモンだが、その“笑い”のルーツはどこから来ているのか? 本人に聞けば、「父は愉快な男だし、母もおもしろい人だから、たぶん、おもしろい人たちに囲まれて育つとこうなるのかなあ」と自身に疑問符。
「コメディには常に興味があったんだ。子供の頃からモンティ・パイソンのファンで、80年代にはオルタナティブのコメディ全盛になって、それからスタンダップをやりながらシチュエーション・コメディの脚本も書いていたんだ。そこから発展していったんじゃないかな?」

コメディ好きな少年はやがて映画の魅力に取り憑かれる。ITの天才である本作のベンジー然り、公開待機作『宇宙人ポール』で演じたSFオタク然り、彼が作品で見せる“オタク”気質は彼自身に通ずるものがありそうだが…。
「僕にも、オタク気質はちょっとあると思うよ。僕は、仕事として映画に関わっているだけじゃなく、そもそも映画の大ファンなんだ。それは秘密でも何でもないことだよ。いまのこの仕事は、たとえお金がもらえなくても、どの道やっていたことだと思うよ」。

さて、話は本作の撮影に戻り、とにかく息の合ったリズミカルなチームワークが見どころの本作だが、撮影オフの時にもそれが育まれたことをサイモンは明かす。
「みんな、家を離れて撮影していたからね。プラハやドバイ、バンクーバーで撮影したから、誰の地元でもない。だから僕たちは一緒にブラブラしていたんだけど、楽しかったね。バンクーバーでは、トムと僕は一緒にホッケーを観に行ったんだ。トムは昔、ホッケーをやっていたこともあって大ファンだからね。とても楽しかった。撮影現場から離れて、リラックスした時間が持てたのは良かったよ。お互いのことを知る助けにもなったしね。それから新しいロケ地に行くたびに、まずキックオフ・パーティーをやったんだ。一つのスペースにみんなが集まって、ボーリングしたり、お喋りしたり、ご飯に行ったりした。僕は辛いことをするのが嫌いなんだ。仕事は辛いものであるべきではないよね。楽しくなくちゃ」。

サイモンを含め、そんな息の合ったチームが一度きりで解散してしまうのは勿体ないように感じるが、5作目での活躍、さらに再結集の可能性は?
「トムと僕はブラッド(・バード監督)に最後に会ったとき、冗談を言っていたんだけど、ブラッドは『僕はもう、アニメーションには戻らない』って。僕は彼に、『とにかく昔やっていたことは辞めて“5”を撮ってよ』と言ったのを憶えてるよ(笑)」。

特集「不可能を超える男が、戻ってくる!」
http://www.cinemacafe.net/special/mi-gp/

《シネマカフェ編集部》

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