リース&クリス&トムを直撃! 『ブラック&ホワイト』“三角関係”インタビュー
愛しの君を巡ってイケメン2人が恋のバトルを開始! しかも、その2人はCIAの超敏腕スパイだというのだから、バトルにも過激さが増してくるというもの。親友同士でもあるスパイコンビが、運命の女性を射止めるべく盗聴あり、ハイテク偵察機あり、麻酔銃ありの大戦争を繰り広げる『Black&White/ブラック&ホワイト』の公開を前に、ヒロインのリース・ウィザースプーン、スパイ役のクリス・パイン&トム・ハーディを直撃! 三者三様の恋愛観や映画の魅力、そしてお気に入りのロマンティックムービーは…?
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まずは、イケメン2人に想いを寄せられるヒロインを演じたリースに質問。ライトな女性関係を好むプレイボーイのFDR(クリス・パイン)と恋には純情で紳士的なタック(トム・ハーディ)、恋人に選ぶとしたらどっち!?
リース「そうね。タックかしら…(笑)」
トム「いい答えだね! ありがとう」
リース「冗談よ(笑)。私自身が選ぶとしたら? 分からないわ…、何とも言えない。FDRにもタックにも魅力的な要素がたくさんあるもの。クリスのボディも、トムのイギリス英語もチャーミングよ(笑)。でも、FDRとタックが互いの恋を邪魔し合うために妨害工作をする展開は本当に可笑しいの。優位に立とうとし合っている彼らを見られたのは素晴らしい経験だったわ! 実を言うと、私は毎日撮影現場で女性スタッフに質問していたの。『女性のみなさん、彼ら2人のどちらを選ぶ?』とね。面白いことに、毎日意見が真っ二つに分かれていたわ」
クリス「FDRとタックの関係はまるで高校生みたいだよね。高校には誰もが恋焦がれるセクシーな女の子が必ず一人はいるものだから。思春期っていうのは悩ましいものだよ(笑)。ラッキーなことに、僕自身が親友同士で女の子を取り合った経験はないけど。そんな状況に陥ったとしても、自分がどうするかは分からないな…。素晴らしい友情を危うくするほどの女性は、よほど可愛くて特別なんだろうけどね」
トム「それが(リースが演じた)ローレンなんだろうね。まあ、僕自身はもし誰かと一緒になりたかったら、(友情に構わず)一緒になる。そういう奴なんだけどね…」
リース「(笑)。ローレンが特別な女性に見えたとしたら、それは(監督の)マックGのおかげね。彼はローレンのファッションに相当なこだわりを持っていて、私は7億6,700万回ほど衣装合わせをしたの! なかでも、靴に対するこだわりは凄まじかったわ。『フラットシューズはセクシーじゃない! ヒールを履くんだ!』ってね」
クリスのボディにも話が及んだ所で、今度は男優陣に質問。敏腕スパイ役に説得力を持たせるためには鍛え抜かれた肉体も必須だが、出演にあたってどんなトレーニングを?
クリス「正直に言って、特別にしたことは何もないんだ。でも、普段からボクシングをしているし、ウェイト・リフティングも好きだね。頭をスッキリさせるのに最適の方法なんだ」
トム「僕はここのところずっと、作品に出演するごとにトレーニングをする必要があった。『ダークナイト ライジング』のためにも、その前に撮影した『Warrior』のためにもね。その状態がずっと続いているようなものだから特別に大変なことはなかったな。いまは何もしていない状態だから、体重もだいぶ落ちていると思う」
そんな敏腕スパイ2人がひとりの女性に“選ばれよう”と悪戦苦闘する様は、リースの言う通り「本当に可笑しい」。
リース「新しい恋愛映画の形よね。女性の強さが認められてきたからこそ生まれた映画だわ!」
クリス「女性がパワーを持ち、選択するのはとてもセクシーで進んだ考え方。実際、そういったパターンは現実世界にも多いしね。いや、常にそうかもしれない(笑)。僕ら男は女性を追いかけるとき、心を射止めようとベストを尽くすものだよ。もちろん、この映画はコメディだから少し誇張されている部分もあるけど」
トム「たしかに、選択するのは常に女性だよね。結局のところ、女性が何を求めているのかが問題なんだ。そこに男たちの意思は関係ない(笑)」
リース「我が家では夫と息子が私の注意を引こうとして争っているわ。リース! ママ! リース! ママ! リース! ママ! ってね」
たしかに、ローレン、FDR、タックが繰り広げる恋愛の形は、これまでの映画で描かれてきたものとは少々異なる。それこそが『Black&White/ブラック&ホワイト』の魅力だが、ならば新機軸を打ち出した出演者3人が過去に心ときめかせてきたロマンティックムービーが何かも知りたいところだ。
クリス「僕は『フェリスはある朝突然に』('87)が好きなんだ。すごくロマンティックな映画だと思わない? ちょっと前に、あの作品のパロディCMがスーパーボウルで流れたんだけど、マシュー・ブロデリックが20年前と同じ役を演じているんだ。僕にとっては、まさに大興奮のCMだったね!」
リース「トムが好きなのはミッキー・ロークの映画でしょう?」
トム「うん。『レスラー』だよ」
リース「『レスラー』…(笑)」
トム「ある意味、セックスを描いた映画だよ」
リース「(笑)。『ナインハーフ』('86)でしょ!」
クリス「ああ、『ナインハーフ』('86)はいいね」
トム「いや、ミッキー・ロークだったら『蘭の女』('90)もいいな…」
クリス「リースのお気に入りは? 『キャリー』('76)だっけ?」
リース「(笑)。私は『愛と哀しみの果て』('86)や『イングリシュ・ペイシェント』('97)が大好き。ああいったタイプの映画に惹かれるの。『きみに読む物語』('05)も何度となく観たわ。トムの本当のお気に入りは?」
トム「僕は正直に言って、映画をロマンティックなものだとは捉えていないんだ。たぶん、俳優という仕事がそうさせているんだろうね。もし自分がパイロットだとしたら、飛行機が飛び立つのを見に空港には行かないだろう?」
リース「なるほど。興味深い意見だわ」
トム「それと同じで、僕は映画を観るよりもセックスをする方がロマンティックになれる(笑)。もしくは、本を読むのもいいかもね」
…というトム・ハーディの貴重でストレートな意見は映画を世に送り出す側の人間ならではのものとしてさておき、『Black&White/ブラック&ホワイト』はラブゲームにドキドキでき、過激バトルにハラハラできる快作。恋のバトルの末に3人が迎える結末は…果たしてどうなる!?
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