美しく邪悪な女王の衣裳トリビア! 豪華ドレスに隠された「昆虫」の意味
「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」——。誰もが知る名作グリム童話「白雪姫」の名ゼリフである。本日より公開となった新たなる白雪姫の物語『スノーホワイト』で、この名ゼリフを言い放つのは、シャーリーズ・セロン扮する女王・ラヴェンナ。美と若さに執着する怖ろしき女王像を見事に体現した彼女だが、実は彼女が身に纏う美しい衣裳の数々に、怖ろしいだけではない女王の心情を映し出す様々な工夫が施されている。この衣裳トリビアを知ればもっと本作が楽しくなるはず!
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「鏡よ、鏡。この世で一番美しいのは誰?」——。誰もが知る名作グリム童話「白雪姫」の名ゼリフである。本日より公開となった新たなる白雪姫の物語『スノーホワイト』で、この名ゼリフを言い放つのは、シャーリーズ・セロン扮する女王・ラヴェンナ。美と若さに執着する怖ろしき女王像を見事に体現した彼女だが、実は彼女が身に纏う美しい衣裳の数々に、怖ろしいだけではない女王の心情を映し出す様々な工夫が施されている。この衣裳トリビアを知ればもっと本作が楽しくなるはず!
いつも「美しいのは女王様です」と答えていた魔法の鏡にある日、「やがてあなたよりも美しい娘が現れます」と予言された女王・ラヴェンナは、永遠の美と若さが手に入るという美しき継娘・スノーホワイトの心臓を狙うのだが…。
本作で衣裳デザインを担当したのは、『シカゴ』、『SAYURI』、『アリス・イン・ワンダーランド』でアカデミー衣装デザイン賞を3度も受賞したコリーン・アトウッド。ドレスではなく鎧をまとったクールなスノーホワイト(クリステン・スチュワート)ももちろん印象的なのだが、それを圧倒するのがシャーリーズが着こなす華麗な衣裳の数々。その数、実に12種類にも及ぶが、コリーンは彼女の衣裳を通して、邪悪なる女王が少し傷を負った部分がある者として表現しようと考えたという。
女王が渇望する永遠の命と美しさと相反するように、彼女の衣裳から伝わるのは“漆黒の闇”といったところ。コリーンは「女王の衣裳は、オートクチュールものを主体に、邪悪で腐敗した雰囲気を漂わせるものに仕上げてみた」と語る。その中でまず目を見張る美しさを放つのが、映画の冒頭で彼女が身につけるウェディングドレス(上写真)。その特徴的な大きな襟は、スケルトンをイメージして出来上がっている。また、注目してほしいのは物語が進行するにつれ、狂気が彼女を満たしていくのにあわせて服の素材もスタイルも変わっているところ。先述のウェディングドレス然り、物語の初めでは彼女の服装は曲線美を意識したカッチリとしたスタイルであるが、次第にそれが不気味な「昆虫」をイメージしたものになっていくのが見てとれる。「女王の衣裳には、クワガタの角で出来た襟(右上写真)やカブトムシの羽から作ったドレスなど、どことなく“死”のイメージを喚起する要素をふんだんに取り入れています」(コリーン)。
そして、ラヴェンナの衣裳で最も手が込んでいるというのが、身に纏うとカラスに変身することから“変身マント”と名づけられた、漆黒のマント(左写真)。これはコリーンがデザインした図柄を元に、実際のカラスの羽根を精巧に模ったものを熟練の裁縫師が4週間もかけて完成させたという。まさに職人の全身全霊を込めた作品であるが、そのお値段、何と2万ポンド(244万円相当)!
もちろん、この衣裳を美しく着こなせるのはシャーリーズの美貌あってこそ。スモーキーアイで貫禄が何倍も増したシャーリーズの、完璧なるダークビューティの着こなしにぜひご注目を!
『スノーホワイト』は全国にて公開中。
いつも「美しいのは女王様です」と答えていた魔法の鏡にある日、「やがてあなたよりも美しい娘が現れます」と予言された女王・ラヴェンナは、永遠の美と若さが手に入るという美しき継娘・スノーホワイトの心臓を狙うのだが…。
本作で衣裳デザインを担当したのは、『シカゴ』、『SAYURI』、『アリス・イン・ワンダーランド』でアカデミー衣装デザイン賞を3度も受賞したコリーン・アトウッド。ドレスではなく鎧をまとったクールなスノーホワイト(クリステン・スチュワート)ももちろん印象的なのだが、それを圧倒するのがシャーリーズが着こなす華麗な衣裳の数々。その数、実に12種類にも及ぶが、コリーンは彼女の衣裳を通して、邪悪なる女王が少し傷を負った部分がある者として表現しようと考えたという。
女王が渇望する永遠の命と美しさと相反するように、彼女の衣裳から伝わるのは“漆黒の闇”といったところ。コリーンは「女王の衣裳は、オートクチュールものを主体に、邪悪で腐敗した雰囲気を漂わせるものに仕上げてみた」と語る。その中でまず目を見張る美しさを放つのが、映画の冒頭で彼女が身につけるウェディングドレス(上写真)。その特徴的な大きな襟は、スケルトンをイメージして出来上がっている。また、注目してほしいのは物語が進行するにつれ、狂気が彼女を満たしていくのにあわせて服の素材もスタイルも変わっているところ。先述のウェディングドレス然り、物語の初めでは彼女の服装は曲線美を意識したカッチリとしたスタイルであるが、次第にそれが不気味な「昆虫」をイメージしたものになっていくのが見てとれる。「女王の衣裳には、クワガタの角で出来た襟(右上写真)やカブトムシの羽から作ったドレスなど、どことなく“死”のイメージを喚起する要素をふんだんに取り入れています」(コリーン)。
そして、ラヴェンナの衣裳で最も手が込んでいるというのが、身に纏うとカラスに変身することから“変身マント”と名づけられた、漆黒のマント(左写真)。これはコリーンがデザインした図柄を元に、実際のカラスの羽根を精巧に模ったものを熟練の裁縫師が4週間もかけて完成させたという。まさに職人の全身全霊を込めた作品であるが、そのお値段、何と2万ポンド(244万円相当)!
もちろん、この衣裳を美しく着こなせるのはシャーリーズの美貌あってこそ。スモーキーアイで貫禄が何倍も増したシャーリーズの、完璧なるダークビューティの着こなしにぜひご注目を!
『スノーホワイト』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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