岡田准一、宮崎あおいとの祝言シーンをふり返り「懐かしいな」
公開中の映画『天地明察』のヒットを受けての御礼舞台挨拶が10月1日(月)、都内劇場で行われ、主演の岡田准一(V6)に宮崎あおい、滝田洋二郎監督が登壇した。
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本屋大賞を受賞した冲方丁の同名ベストセラー小説を映画化した本作。江戸時代に全国を歩き回り得意の算術を駆使し、日本独自の暦を作り上げた安井算哲と彼を支えた妻や仲間たちの姿を描く。
映画の公開後もこうして満員の劇場で舞台挨拶を行なえることに、岡田さんも宮崎さんは喜びもひとしおの様子。複数回劇場に足を運んだという観客も多く、岡田さんが「3回以上観た人?」、「4回以上」と尋ねていくと、最高で9回鑑賞したという人も! 岡田さんは「チャンピオンです!」と感嘆しつつ、「映画の中には実は、監督が『(画家の)フェルメールのようなワンカットを撮りたい』と言って撮られたシーンがありまして。それがどこか探して、光の加減などを楽しんでいただけたら」とさらにもう1回、劇場に足を運ぶようにと満員の客席に向かってお願いした。
この日は、公式サイトで投票された観客のお気に入りにシーンベスト3を発表。3位には宮崎さん演じる算哲の妻・えんが、算哲に「天地明察でございます」と言うシーン、2位には算哲と中井貴一演じる水戸光圀が対峙するシーンがランクインしたが、岡田さんはいずれのシーンも「暑かった」と述懐。前者のシーンでは「コールドスプレーを頭にかけて臨んだ」と明かし、後者のシーンでは「スタジオで50度くらいあったんですが、中井さんは汗ひとつかかずにやっていらっしゃいました」と改めて偉大なる先輩俳優のすごさを語る。監督も「算哲が最後の勝負に挑むために命を賭けてブチ切れるシーンですが、撮ってて楽しかったです」と白熱のシーンをふり返った。
そして1位に選ばれたのは、算哲とえんが祝言に際し、互いに「私より先に死なないでください」と言うシーン。岡田さんも宮崎さんも「小ネタ、小ネタ…」と集まった観客のために撮影中のエピソードを必死で探すも見つからず…。それでも岡田さんは「懐かしいな」と嬉しそうにポツリ。宮崎さんはこのセリフが映画のエンディングで大きな意味を持つことに触れ、「大事なシーンだし素敵なシーンになったと思います」と笑顔を見せた。
また劇中の暦が2日ずれるというエピソードにちなんで、この日は辛口の占いで人気の占い師・魚ちゃんが、もしも岡田さんや宮崎さんの誕生日が2日ずれていたら? という設定で運命を占った。宮崎さんはもしも11月30日ではなく11月28日生まれだったら「やる気が多すぎて口が達者になっており、芸人に向いていた」と判定され、「面白くなれるならいいかも」とコメント。
岡田さんはもしも11月18日ではなく11月16日生まれだったら「真面目な方で、なぜ自分は上手くいかないのかを周りの人に相談し、周りにとっては迷惑なタイプ」とのこと。ちなみに2日ずれた11月16日は、実はこの日の司会を務めた映画コメンテーターのLiLiCoの誕生日だそうで、思わぬ結果に微妙な表情を見せていた。
最後にマイクを握った岡田さんは「本当に生きていた人物、自分のためでなく人々のために改暦を行なう人物を演じられるというのは幸せな時間でした。みなさんの胸に残る日本映画になっていることを願っています」と語りかけ劇場は温かい拍手に包まれた。
『天地明察』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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