阿部寛と村上ショージが警備員姿で劇場にまぎれこみドッキリ敢行!
映画『カラスの親指』のプレミア試写会が11月8日(木)に都内劇場で開催され、主演の阿部寛と村上ショージが劇場内の警備員に扮して劇中の詐欺師さながら観客を騙すというドッキリを仕掛け、見事成功させた。
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道尾秀介の人気小説を映画化。中年と初老の詐欺師コンビとワケありの若い姉妹とその恋人の計5人が、人生の逆転をかけてある組織を相手に勝負を仕掛ける。
舞台挨拶は上映終了後となったが、場内の明かりがつく直前に阿部さんと村上さんは本物の警備員と入れ替わり、制服姿に帽子を被ってスクリーン脇のイスに着席。その後、舞台挨拶が始まり、共演の石原さとみ、小柳友、鶴見辰吾に原作者の道尾さん、伊藤匡史監督、さらにキャストのひとりであり、この日はMCも務めた古坂大魔王も登場したが、肝心の2人の姿はなし…。場内がざわつき始めたところで村上さんが奇声を発して種が明かされ、続いて阿部さんも中央へ。会場は驚きに包まれた。
黒縁のメガネまで掛ける念の入れようだった阿部さんは、「上手くいくと思わなくて、クスクスし始めたらどうするんだ? とか思ってたけど拍子抜けしました。人を騙すって楽しいものですね」としてやったりの表情だった。
この日もお揃いの警備員の制服で、劇中と同様にバッチリ息の合った阿部さんとのコンビネーションに気を良くした村上さんは、「来年、M-1に出ようかと思っています」と語ったが、阿部さんは「お断りします」と笑顔でピシャリと拒否。さらに芸人の後輩である古坂さんから「阿部さんはできても、村上さんが無理ですよ!」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。
そんな2人のやりとりを隣で見ていた石原さんは「いつもこんな感じで、脚本の本読みの段階で出来上がってました。私は友くんとずっとワイワイしてればよかったです」と明かす。実際に石原さんと小柳さんのシーンはかなりの部分がアドリブのやりとりだったという。
劇中の坊主頭でのっそりとした印象を与える小柳さん演じる貫太郎と、この日の舞台挨拶に現れたスマートでイケメンの小柳さんのギャップに観客は冒頭のドッキリと同様に驚いた様子。小柳さんによると「3か月で最大12キロ体重を増やした」とのこと。阿部さんは、小柳さんがあるシーンで牛乳を4リットルも飲んだことを明かし「テストのときから手を抜かないから本番で真っ青になってました(笑)」と称賛を込めて語った。
一方、“悪役”の側の親分を演じた鶴見さんは、10年以上の付き合いのある阿部さんとの共演に「大好きな阿部ちゃんと共演できて嬉しかったけど、大好きな阿部ちゃんをイジメるのはつらかったです(苦笑)」とつらい胸の内を明かした。
原作者の道尾さんも完成した映画に大満足のようで、「小説は子供のような存在ですが、もうひとり出来の良い子供を作っていただいたような気分です」と制作陣への感謝の思いと称賛を口にした。
『カラスの親指』は11月23日(金・祝)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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