キム・ギドク監督の最新作、邦題『嘆きのピエタ』で6月に日本公開決定!
韓国の鬼才、キム・キドク監督の待望の最新作の邦題が決定! 『嘆きのピエタ』のタイトルで6月より日本公開されることが…
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本作は、昨年12月に発表された第17回サテライト・アワードで『最強のふたり』と共に外国語映画賞受賞に輝いた話題作。そのほかにも、第69回ヴェネチア国際映画祭で韓国映画史上初の金獅子賞を受賞し、第13回東京フィルメックスでは映画祭史上初となる観客賞2年連続受賞の快挙を成し遂げ、破竹の勢いを見せている。さらに韓国では、昨年11月に大鐘賞と共に韓国の2大映画賞と言われる第33回青龍賞で最優秀作品賞を受賞、現在も国内外の映画賞を席巻中だ。
そのストーリーは、債務者に重傷を負わせ、保険金で返済させるという異常な手段で借金を取り立て孤独に生きる男の前に、幼い頃に男を捨てた母親だと名乗る女性が現れるところから始まる。最初は疑念をもっていた男は、次第にその女性を受け入れるようになるが…。主演は映画初主演となるチョ・ミンスと、TVを中心に活躍してきたイ・ジョンジンの2人。緊迫する2人の関係が見どころとなる究極の愛を描き、ラストには予想もつかないどんでん返しが待ち受ける魂のサスペンスドラマだ。
このスタッフ25人、制作費1億ウォン(約760万円)、制作撮影日数10日で作り上げられた『嘆きのピエタ』は、これまでマニアックなアート系映画監督として見られてきたギドク作品であるにもかかわらず、観客動員数60万人を超える大ヒットとなり、2013年度の米アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作品に決定し、今後の賞レースの動向にも注目が集まっている。
デビュー作の『鰐』から精力的に作品を作り出し、常にセンセーションを巻き起こしてきたギドク監督は、これまでにも『サマリア』でベルリン映画祭監督賞、『うつせみ』でヴェネチア映画祭監督賞、前作『アリラン』でカンヌ映画祭ある視点部門グランプリに輝き世界三大国際映画祭を制覇。国外では熱狂的に支持されながらも、その特異な世界観が韓国映画界からは異端児として扱われてきたギドク監督。本作の快進撃でようやく韓国国内からの評価を得た彼が放った問題作にぜひ期待したい。
『嘆きのピエタ』は6月よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。
(C) 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.
《シネマカフェ編集部》
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