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【MOVIEブログ】女性のための官能映画:『国家の女リトルローズ』

女性の皆さん、好きな男をスパイできますか?

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『国家の女リトルローズ』
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女性の皆さん、好きな男をスパイできますか?

美しい女スパイが色仕掛けで男に近づき、体を重ねるうちにいつしかその男を愛し始める。映画では度々観られるシチュエーションですが、考えただけでもドキドキしますよね? スパイものの官能映画としてはアン・リー監督が日本軍占領下の上海を舞台に描いた傑作『ラスト、コーション』が有名ですが、東西冷戦下のポーランドを舞台にした『国家の女リトルローズ』もお忘れなく! 哀しい歴史の影には哀しい女たちの物語があるのです。

東西冷戦下、1968年のポーランド。大学職員のカミラは恋人・ロマンと情熱的なデートを重ね、幸せな日々を送っていた。一見普通のビジネスマンに見えるロマンだったが、実は内務省保安局の職員として、国家に対する反体制派を摘発する任務を帯びていた。カミラの勤める大学で教鞭を取る作家・アダムを反体制派のリーダーだと睨んだ彼は、カミラに色仕掛けでアダムに近づくよう指示する。愛するロマンのために嫌々指示に従った彼女は、“リトルローズ”というコードネームでスパイ活動を開始するが…。

時代背景を知るために、ここで歴史のおさらいです。1960年代のポーランドはいわゆる東側、ソ連側に属していました。すなわち社会主義国家だったわけです。当時の東側国家では、社会主義という名の下に自由な思想に対して厳しい監視と弾圧が行われていたと言われています。また、反ユダヤの風潮があり、ユダヤ人差別もあったそうです。なので、思想家や作家や芸術家のような自由な表現を求める人々やユダヤ人たちは迫害されて、西ドイツやフランスなどに数多く亡命しました。この映画の中でも、当局からホシと呼ばれるアダムは、その自由な作家活動によりマークされユダヤ人だと疑われます。ちょっと自由な言動や動きをしただけで美人スパイが送り込まれてきて自分の一挙手一投足を国家に報告するんですよ? アダムを自分に置き換えてみたら、ある日若いイケメンに誘惑されて調子に乗ってつき合ったら、その男が実はスパイで“ホシは今日もコンビニ弁当”とか“ホシは危険思想の映画を鑑賞”とか国家機関に報告されるって事です。恐ろしすぎる…。

ところでこの映画の主人公、コードネーム“リトルローズ”ことカミラですが、“男なら誰もが抱きたくなる女”という設定なだけで、実のところ絶世の美女というわけではありません。そんな彼女から素人でもできる色仕掛けテクニックを学んでみましょう。

手順1:彼の本に興味があるとほのめかしましょう。ただし、間違っても文学論など交わしてはいけません。
手順2:彼の出入りするカフェに偶然を装って居合わせましょう。彼の著書を持っていくのを忘れずに!
手順3:カフェで声をかけられたら、時間がないと立ち去りましょう。その際、必ずテーブルに忘れ物を残します。
手順4:忘れ物を渡すのを口実に観劇に誘われるたら、場違いなセクシードレスを着て登場しましょう。
手順5:もう彼は手に入ったも同然。あとは、彼が最もらしい理由で家に誘ってくるのを待ちましょう。
ほら、簡単ですよね? 年上の見識者であれば十中八九これで落ちるでしょう(注:自分調べ)。“本”の箇所に“スポーツ”とか“料理”とか置き換えてみたら使用シーンは無限大。どんどん活用してみましょう!

かくして簡単にアダムを落としたカミラだったが彼と接するうちにだんだんと愛するようになり、ロマンとアダムの間で苦悩する。ロマンを愛する国家の女リトルローズか、それともアダムを愛する大学職員・カミラか? 彼女はどちらの自分を選択するのか、そして彼女の運命やいかに…。

●今週の一言
「信念はなかったのね」
上司への建前やカミラを寝取られた事への嫉妬から、アダムを無理矢理陥れようとするロマンにカミラが言う台詞。信念を持って仕事をしている男性が大人で格好良く見える反面、それがただの虚勢で実は小さい男だったと露見すると一気に冷めますよね。ただ、そういう男性はとてもセンシティブで、女性がズバリと指摘すると信じられないくらい傷ついて逆上するのでお手柔らかに!

放送は映画チャンネルのイマジカBSでご覧下さい!

『国家の女リトルローズ』
(2010/ポーランド/ヤン・キダヴァ=ブロニスキ監督)
4月12日(金)  23:00~ほか 映画チャンネル イマジカBSにて放送
詳しい放送情報はコチラ
イマジカBSのHPはコチラ

《text:Lady M》

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