村上隆初監督作をL.Aで上映! ジャック・ブラックも「ワンダフル!」と感激
世界的アーティスト村上隆初監督によるファンタジー作品『めめめのくらげ』。アメリカのカリフォルニア州・ロサンゼルスの美術館「LACMA」内のシアターにて、4月8日(現地時間)、世界初プレミア試写会が行われ、村上監督が登壇。
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東日本大震災後の日本を舞台に、少年・正志と大人たちには決して見えない不思議な生物“ふれんど”との交流を描く本作。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」やベルサイユ宮殿でのコラボなど世界的ポップアーティストとして活躍する村上隆の初監督作にして、CGだけで1,000カット超える渾身の1作とあって、開場前から長蛇の列ができ、場内は満員御礼。観客の中には、スパイク・ジョーンズ監督やジャック・ブラックなどハリウッドの映画関係者、さらにアート業界からも数多く人が詰めかけ、会場は一種独特の熱気に包まれた。
村上監督は上映前の挨拶では、“ふれんど”のくらげ坊と登場し、緊張の面持ちで「本編を最後までご覧いただくと驚きます!」とスピーチ。その言葉通り、エンドロールに差し掛かった瞬間…会場は拍手喝采! エンドロールが流れる約5分間の間、鳴り止むことなく拍手が送り続けられた。
上映後のトークセッションでは、「こんなにリアクションをいただいて、ありがとうございます! 僕は幼少の頃、ウルトラマンやゴジラ、(スティーヴン・)スピルバーグ作品などの影響を思いっきり受けています。子どもはシリアスな状況の中、何をしなければいけないのかを感じて欲しい。そんなきっかけになればと思い、制作いたしました」。
続けて、「上映中の観客の笑どころが、正直日本人の僕とは感覚が若干違っていて新鮮でした。世界での公開もしたいですが、僕は飛行機で本当によく映画を見ます。自分の映画も世界中の飛行機で見れるようになればいいなと思っています」と偉大なアーティストらしからぬ、小さな野望を明かしていた。
さらに、上映後のロビーにくらげ坊と共に村上監督が現れると、ジャック・ブラックから「ワンダフル! ワンダフルワーク!」と上気した表情で称賛が贈られ、村上隆もジャックの大ファンということで、最後には硬く握手を交わしていた。
また、4月11日~5月25日(現地時間)まで、ロサンゼルスにある画廊「BLUM&POE(ブラム&ポー)」にて、ペインティングと立体の展覧会「Arhat」も開催。再び、映画監督、ポップアーティストの2つの顔で、村上隆がロサンゼルスに旋風を巻き起こしそうだ。
『めめめのくらげ』は、4月26日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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