シネマカフェ的海外ドラマvol.281　参考にしたい！いつでもキュートな働き女子第4回

新しい環境で、キュートに働く海外ドラマ界の働き女子をご紹介。4人目の働き女子は、「ニュースルーム」のマギー・ジョーダンです。

昨年6月からアメリカのHBOで放送されている「ニュースルーム」は、ニュース番組の制作に携わるスタッフたちの奮闘を描くヒューマンドラマ。『ソーシャル・ネットワーク』や『マネーボール』の脚本家として映画界で活躍する一方、エミー賞受賞の傑作ドラマ「ザ・ホワイトハウス」を手掛けたことでも知られるアーロン・ソーキンが製作総指揮と脚本を担当しています。

物語の中心となるのは、お茶の間の人気者ではあるものの、傲慢な性格のせいで周りのスタッフには人気のないキャスターのウィル（ジェフ・ダニエルズ）、そんな彼と共に番組の改革に乗り出す女性エグゼクティブ・プロデューサーのマック（エミリー・モーティマー）たち。視聴率やテレビ局の思惑、他番組との駆け引きなどに翻弄されながらも、最高のニュース番組を放送するために全力を尽くそうとする彼らの姿が時にスリリングに、時にユーモラスに、時に感動的に描かれていきます。

“ニュースルーム”というお仕事の現場を舞台にしていますから、ドラマの中には働き女子はもちろん、働き男子も続々。そんな中、今回注目したいのは、アソシエイト・プロデューサー（プロデューサー補）のマギー（アリソン・ピル）です。ウィルがキャスターを務めるニュース番組のスタッフであり、向上心に満ち溢れた働き女子でもあるマギーは、ウィルとマックによる番組改革のキーパーソンのひとりとも言える存在。機転をきかせて番組に貢献する一方、やる気が空回りして失敗することもあるマギーにとって、“ニュースルーム”は働き女子としての成長の場になっています。また、何事にも一生懸命に頑張るマギーですから、そのエネルギッシュな面に魅了される男性もいるようで、同じ番組の仲間であり、頼れるシニア・プロデューサーのジム（ジョン・ギャラガーJr.）といい雰囲気に!?　ですが、マギーにはほかのニュース番組のエグゼクティブ・プロデューサーを務める恋人・ドン（トーマス・サドスキー）が…。お仕事の現場には、恋愛にまつわるアレコレがつきもの！　目の離せないラブ・トライアングルが展開していきますが、恋に仕事に悩むマギーの日常には、世の働き女子の参考にできるポイントが詰まっているとも言えます。

マギー役のアリソン・ピルは、トロント出身の27歳。最近ではゼルダ・フィッツジェラルドを演じた『ミッドナイト・イン・パリ』やウディ・アレンの娘役を演じた『ローマでアモーレ』などが印象深く、2作続けてウディ・アレン監督作に出演していることからも、旬の女優度が伝わってきます。そんなアリソンですから、名脚本家アーロン・ソーキンの高度な脚本に挑むのもノープロブレム!?　『ソーシャル・ネットワーク』をご覧の方ならお分かりのように、ソーキン脚本の登場人物たちは喋る会話の量がとにかく膨大！　そのひとりであるマギーのトーク量も例にもれず膨大ですが、それらの台詞をリズミカルに発していくアリソンの実力派ぶりにも注目です。

「ニュースルーム」は【二か国語版】毎週月曜夜11：00、【字幕版】毎週火曜深夜0：10よりWOWOW プライムにて放送。

(C) 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R) and all related