松山ケンイチ、“3.11のあと”描く映画『家路』で主演に! オール福島ロケも決定
『ノルウェイの森』や『GANTZ』といった映画作品を始め、テレビではNHK大河ドラマ「平清盛」、今年の2月には「遠い夏のゴッホ」で初舞台も踏み、まさに人気・実力を併せ持つ俳優として活躍中の松山ケンイチ。
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松山さんが演じるのは、福島の小さな町に生まれた主人公・沢田次郎。次郎は高2のときにある事件の罪を被って家を出て、それ以来、故郷には帰らなかった。農業を営んでいる実家は、兄の総一が継ぎ、亡くなった父親から田畑を受け継いで必死に家を守ってきた。しかし3月11日に起きた東日本大震災の影響で、家には帰ることができず、狭い仮設住宅での母、妻、幼い娘と暮らしながらも、徐々に希望を失っていた。その頃、次郎は誰も住めなくなった故郷の町に帰り、再び故郷の土と共に生きることを決意するのだが――。
舞台となるのは、放射能によって立ち入りができなくなり無人となった“警戒区域”の中。そこに、かつて故郷を捨てた男が帰郷し、汚された土を耕し暮らし始めるのだ。想像しただけで、なんとも寂しく、そして逞しい絵が浮かんでくる。
今回の出演に際して、松山さんは「次郎というキャラクターは人間界と自然界があれば自然界で生きようとする役柄。自然を抱擁しようとする大きな人間の美しさが脚本に表現されています。素晴らしい脚本の美しさを損なわないように観客のみなさまに届けたいと思っています」と意気込みを語っている。
松山さんの脇を固めるのは、兄・総一役にはドラマ「とんび」(TBS)での好演も記憶に新しい内野聖陽、2人の母親を演じるのは、『はじまりのみち』、『共喰い』と話題作が続く田中裕子が演じる。さらに、総一の妻・美佐役には、『かぞくのくに』で昨年度の日本映画賞の女優賞を総ナメにした安藤サクラ。そのほかにも、山中崇、光石研、田中要次、石橋蓮司といった実力派の出演が決定している。
6月よりクランクインし、オール福島ロケを敢行予定だ。
『家路』は2014年春、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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