『パシフィック・リム』L.A.プレミア…デル・トロ監督&菊地凛子らと一問一答
太平洋(パシフィック)の深海から出現し、地球を絶滅の危機に陥れる“KAIJU”と、人型巨大兵器“イェーガー”との戦いを描いたSFスペクタクル映画『パシフィック・リム』。現地時間7月9日、全米公開に先駆け、ドルビー・シアターにてL.A.プレミアが開催された。
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世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロが監督を務めた『パシフィック・リム』。アカデミー賞授賞式の会場でもあるドルビー・シアター(旧称:コダック・シアター)には約200人の取材陣、1,800人を超えるファンが、デル・トロ監督のほか、チャーリー・ハナム、菊地凛子らを迎えた。
揃ってレッドカーペットに登場した3人。中でも注目を集めたのは、SF映画とアジアを意識したという、個性的なスリットドレスで登場した菊地さんだった。菊地さんは堂々と英語でインタビューに応える一方、日本のメディアには日本語で、プレミアを迎えた気持ちを興奮した様子で話した。
<以下、会見のQ&A>
Q:今回、日本の女優2名を起用してますが、いかがでしたか?
デル・トロ監督:凜子はとにかくステキな人だ。繊細かつ芯の強さを持っているところが、演じたマコと似ている。愛菜はこれまでに仕事してきたどの世代の役者にも引けを取らない素晴らしい俳優だ。僕は愛菜の大ファンだよ。
ハナム:凛子は温かくて、毎日が楽しかったよ。愛菜とはほんの数日間の共演だったけど、子どもなのに衝撃的だった。本当に驚かされたよ。
Q:監督、日本のどんなアニメに影響されて今回の作品は生まれましたか?
デル・トロ監督:僕は1964年生まれで怪獣映画の全盛期だった。鉄人28号が出てきた頃かな。そして手塚治虫で育った。その頃は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝レオ」、円谷の「ウルトラマン」「ウルトラマンセブン」「黄金バット」など、日本で流行ってるものがメキシコにも入ってきたんだ。70年代に入ってからさらに興味を持ち、大人になる頃にはアニメ界の大友(克洋)さん、押井守や「AKIRA」「攻殻機動隊」、宮崎駿、高畑勲…。とにかく僕の人生のほとんどは日本文化から生まれたんだ。
Q:作品についてお聞かせください。
菊地:ロボットや怪獣が出てきて、ロボットは2人のパイロットがメンタルにコネクトしないと作動しないという、すごくユニークな設定です。いろんな方に観ていただけるいい作品です。
Q:日本のファンに見て欲しいところは?
デル・トロ監督:僕にとって、嘘偽りなく、心底より尊敬するジャンルへのオマージュなんだ。日本のみなさんにもこの愛を感じ取ってもらえたら嬉しい。
Q:日本に来たら行きたいところは?
デル・トロ監督:やっぱり中野ブロードウェイと代々木公園かな。
プレミアが行われたL.A.の街は『パシフィック・リム』一色で、本作の看板がいたるところに張り巡らされ、その風景を見るだけでもL.A.の街の本作への注目度が高いことが伺えた。
『パシフィック・リム』の日本公開は8月9日(金)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて3D/2D同時公開。
《シネマカフェ編集部》
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