【予告編】ヨーロッパ映画界の4大巨匠が世界遺産に捧げる競作プロジェクト
世界遺産に認定され、EUが提唱する2012年の「欧州文化首都」にも指定された、ポルトガルの古都ギマランイス。この街を世界に紹介するべく企画された一大プロジェクトの一つが、映画『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』だ。
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初代国王・アフォンソ1世がこの地で生まれたため、“ポルトガル発祥の地”とも言われるギマランイスの歴史地区。この街をテーマに「欧州文化首都」の名のもとで製作された本作は、スタイルもトーンも全く異なる、世界に名だたる4人の巨匠が競作することになった。
まず、『ル・アーヴルの靴みがき』のアキ・カウリスマキ監督は、歴史地区にあるクラシックなバーで働く孤独な男の姿を台詞なしで描き、彼らしいペーソスにあふれる喜劇『バーテ
ンダー』を作り上げた。
また、現代映画の最先端を行くペドロ・コスタ監督は、『コロッサル・ユース』など自身の作品に登場するキャラクター、アフリカ移民のヴェントゥーラが密室で亡霊と対話する会話劇『スウィート・エクソシスト』に挑んでいる。
続いて、『ミツバチのささやき』で知られるビクトル・エリセ監督が贈るのは、欧州第2の繊維工場跡地で、かつての工場労働者たちの過去の声に耳を澄ますドキュメンタリー『割れたガラス』だ。
ラストを飾るのは、『コロンブス 永遠の海』の監督で、現役最高齢となる104歳のマノエル・ド・オリヴェイラ。ギマランイス城やアフォンソ1世の銅像を前に、観る者をあっと驚かす痛快な掌編『征服者、征服さる』を創作した。
世界遺産の古い街をテーマに、それぞれの視点から切り取られた4つの歴史の物語は、4人の巨匠監督それぞれのスタイルを一つに連ねた貴重なオムニバス映画でもある。観る者に知的な発見と無上の映画体験をもたらす、その予告編をまずはとくとご覧あれ。
『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』は9月、シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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