スタジオジブリ最新作『かぐや姫の物語』、ヒロインに抜てきされたのは朝倉あき!
スタジオジブリは9月17日(火)、都内で会見を行い、高畑勲監督が14年ぶりに手がける長編新作『かぐや姫の物語』の主人公“かぐや姫”役に、現在21歳の新進女優・朝倉あきの抜擢を発表した。
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2007年に女優デビューを果たした朝倉さんは、2010年放送のNHKドラマ8「とめはねっ! 鈴里高校書道部」に主演。同年、瀧本美織(『風立ちぬ』のヒロイン)が主演した連続テレビ小説「てっぱん」にも出演していた。また、映画『神様のカルテ』('11)、『神様のカルテ2』('14年公開予定)で水無陽子役を演じている。声優初挑戦となる朝倉さんは「嬉しく幸せな気持ちと同時に、すべてを注ぎ込もうという気合いも大きかった」と初々しく心境を語っていた。
オーディションが行われたのは、2011年のゴールデンウィークあたりだったのだとか。ただ、「当日はボロボロで、高畑監督の前で演技をした瞬間『ダメだな…』と思いました。泣きながら帰ったのを覚えています」と明かす。それだけに大役を手にした驚きも大きかったそうで、「高畑監督にどこが良かったんでしょうか? と窺ったら、『悲しみ方が良かった』と言われた」とふり返っていた。
会見には朝倉さんを始め、本作の企画を手掛けた鈴木敏夫プロデューサー、次世代のスタジオジブリを担う若手プロデューサー西村義明の両人も出席。「作品のクオリティーをより高めるため」と公開が延期されていた本作だが、西村プロデューサーは「お騒がせしましたが、完成のメドが立ちました」と現状報告し、「スタッフも高畑監督の最高傑作だと確信しているし、今日のアニメーションのエポックとなる作品」と自信をみなぎらせた。
この日は、6分間に及ぶプロモーション映像が初公開されたほか、高良健吾(かぐや姫の幼なじみ・捨丸)、地井武男さん(かぐや姫の育ての父・翁)、宮本信子(かぐや姫の育ての母・媼)、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、中村七之助、橋爪功、朝丘雪路、仲代達矢の出演も発表された。
日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された、ひとりの少女・かぐや姫の“罪と罰”が独特なタッチで描かれる。なぜ地球を選んだのか? この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか? 晩秋明らかになるその全貌は、『風立ちぬ』に続き、再び日本に旋風を巻き起こすに違いない。鈴木プロデューサーは「高畑さんが作る以上は、ファンタジーにはなりません」と宣言していた。
『かぐや姫の物語』は11月23日(土・祝)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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