ペネロペ・クルスの女優魂!50代の母親役に挑戦…『ある愛へと続く旅』
“スペインの宝石”と呼ばれるオスカー女優ペネロペ・クルスと、演技派エミール・ハーシュが初共演で深い愛の物語を紡ぎ出す『ある愛へと続く旅』…
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旧友人・ゴイコからの誘いで、青春時代を過ごしたサラエボを久しぶりに訪れたジェンマ。彼女は息子のピエトロとの難しい関係を修復するためにも、もう一度自分の過去を訪ねる旅に出ることを決意する。ジェンマが過ごした90年代初めのサラエボは、次第に民族紛争が激化していき…。
男女の運命的な愛だけでなく、母性や父性といった人間としての普遍の愛の物語を描き出す本作では、ペネロペが実年齢よりも10歳以上も上の50代の役柄を老けメイクを施し、母親役を熱演している。白髪交じりの髪に、深く皺の入った顔は、試写を観た人たちから「最初、ペネロペがこんなに老けたと思ってショックだった」と言われるほどリアルなものだったという。
セルジオ・カステリット監督・脚本の『赤いアモーレ』以来、2度目のタッグとなる本作に惹かれたペネロペは、「何年か前、おそらく3~4年くらい前から、監督のセルジオとこの本の映画化について話し合ってきました」と語る。
「女性としても女優としても、子どもを持ってからこの映画を撮れたことは、とても面白い経験でした。私のこの人生経験がなかったら、この主人公・ジェンマの気持ちを違う風に理解していたと思います」と、自身の人生と役柄を重ね合わせた。
またペネロペは、ハーシュ演じる青年カメラマン、ディエゴと劇的な恋に落ちる20代の女子大生も演じており、なんとその年齢ふり幅は30歳! 若い頃も違和感を感じさせない若々しい美しさで見事に演じ切った。
「このような年代を旅する役をいただけて、とても光栄です」と語るペネロペ。撮影は年代ごとの順撮りではなく、映画のストーリーと同様、50代の現在から過去を巡る形だったという。
「50代の現在を撮ってから若いころの役に戻るのは面白かったですね。普通の撮影なら逆なのに…。私自身ジェンマについて多くのことを理解するのは面白かったです。それから戦争中の場面や、彼女がサラエボでやっと自分の息子を見つけるシーンなど強烈な場面を撮りましたが、すでに思春期の息子との関係を撮影した後だったので、とても面白い経験となりました」と、撮影をふり返った。
激動の地を駆け抜けた青春時代から、高校生の息子と向き合う母親までの女性としての長い年月を、圧倒的な演技で熱演して見せたペネロペ。女優魂を感じせずにはいられない名演を、劇場で確かめてみて。
『ある愛へと続く旅』は11月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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