【女子旅】ミランダ・カーも滞在!自然を体で感じる癒しのネイチャーステイ
最終回のVol.3では、ニュージーランド最大の特徴である大自然を気軽に満喫できるネイチャー体験や、自然の中の宿泊スタイルをご紹介。都市部近郊にありながら、アクティビティが充実しているリゾートアイランド…
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■ 自然に恵まれたネルソンで体験するネイチャーステイ
ニュージーランド(以下:NZ)南島北部に位置するネルソンは、別名「サニーネルソン」と呼ばれるほど晴天率の高い温暖な街で、周辺には美しい海や黄金色のビーチ、緑深い森と山々を抱える3つの国立公園など、ひとつの都市のなかで海と山という表情の違うダイナミックな自然の二面性を楽しめることから、アウトドアには理想的なスポットのひとつとして知られている。
また周辺にはNZ有数のワインの産地が広がっていて、良質なシーフードとワインのマリアージュを堪能できる。日本からの直行便がないことから、日本人観光客にはあまり知られることがないが、オークランドやウェリントンとはまた違うイメージの、明るく開放的でアトラクティブなニュージーランドを感じることができるはず。
首都・ウェリントンとは飛行機で35分程度と目と鼻の先の距離にあるせいか、街並みはのどかでありながらも、ウェリントンの芸術や文化の影響を色濃く感じさせるようなアート関連施設やイベントも多く、見どころは満載だ。
アーティストが好んで住む風土が影響して、付近の村や街中ではお洒落でアーティスティックな雑貨がたくさん見つかるのも嬉しい。おすすめはネルソン市内から車で30分のところにある海沿いの小さな村・マプアワーフ。かわいいショップや、アイスクリーム、カフェなどが集まっていて、地元の人々にも人気のエリア。あのオーランド・ブルームがミランダ・カーや息子を連れて訪れたことでも有名だとか。
ネルソンに滞在するのなら、市内はもちろん、郊外に広がる海沿いのアベル・タスマン国立公園や、公園の北にあるゴールデン・ベイへの玄関口、タカカあたりにも自然の景観を活かした個性溢れる宿がたくさんある。大きなホテルというよりは、モーテルやロッジ、またはラグジュアリーハウスなどもあるので、旅の目的に合わせてチョイスするとよいかもしれない。
今回ご紹介するのは、ニュージーランドの南島の最上部にタカカ、ゴールデンベイにあるロッジ「Eatery On The Rock」。4エーカーの広い敷地内には緑豊かな山間に石灰岩が露出した草地が広がり、そこにそれぞれ独立したコテージが点在している。室内は山の中とは思えないほど快適で、大きなクイーンサイズのベッドでゆっくり旅の疲れを癒すことができる。オーナーのパットとクリス夫妻はフレンドリーで、レストランでは地元の新鮮素材を使った温かで美味しいディナーをアットホーム&リラックスした雰囲気で楽しむことができる。
■ 馬に乗って絶景が見渡せる山頂まで登ってみよう
雄大な自然の景観を大パノラマで満喫できるネルソンへ来たならば、ぜひネイチャーアトラクションにチャレンジしてみたい。海と山があるネルソンでは、シーカヤックやトレッキングも可能だが、今回は初心者でも気軽に体験できるホーストレックをご紹介!
ニュージーランドでは、全国で乗馬体験ができるほど観光客にとってポピュラーなアクティビティのひとつ。半日~1日程度の乗馬体験から、数日~1週間のツアーまで幅広い選択肢があるので、旅程に合わせてぜひ気楽に取り入れてみたい。ニュージーランドの馬たちはよく調教されているので、初心者でも楽しめるから安心だ。
ネルソンのホーストレッキングでは、通常のコースを飛び出し、丘を上り、さらに断崖絶壁の山の中へ。人間の足ではきつい山道でも、馬の足なら大丈夫。この辺りは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』とも縁のある場所。石ころが転がっている山道を登っていくと、山頂では映画のシーンさながらの絶景が眺められる。忘れられない思い出になること間違いなし。
今回訪れたのは、ネルソン北部で南島最北端にあたるゴールデンベイにある「Cape Farewell Horse Treks(ケープ・フェアウェル・ホース・トレックス)」。ここはオーナーのゲイルとドン、そしてその子どもたちによる家族経営のホーストレックで、彼らのフレンドリーなガイドに誘導されて、氷河の横たわる山脈と豊かな原生林を有するカフランギ国立公園の自然に触れたり、ワラリキビーチへ降りて海辺を散策したり、または大理石の山として知られるタカカ丘を登って、その西側にあるプポンガの美しいビーチや、砂が潮流で堆積して出来た砂嘴(さし)がタスマン海を北へ伸びる世界最長の砂洲「フェアウェルスピット」などの幻想的な地形を望むことができる。
ちなみに、この不思議な地形を「フェアウェルスピット」と名付けたのは、NZの海岸線のほぼ完全な地図を作ったことでも知られる英国人のキャプテン・クックで、彼がこの地を離れる際に、惜別の念を込めてこの名をつけたと言われている。ここは自然保護区に指定されていて、ツアー以外での立ち入りができないが、 渡り鳥やオットセイ、鯨や巨大イカなど珍しい生物が見られる場所としても知られNZを代表する景勝地のひとつになっている。
■ NZ随一の楽園、ワイヘキ島でロマンティックなワイナリー巡り
もし、「比較的アクセスがしやすく、美しい自然、ラグジュアリーな宿泊先、美味しい食事、ワイナリー巡り、ネイチャーアクティビティなどがひと揃い体験できる。そんな理想的な場所はないだろうか」と尋ねられたならば、真っ先におすすめしたいのがワイヘキ島だ。
ワイヘキ島へのアクセスは、オークランドからフェリーでたったの35分。島には豪華ロッジや別荘、そしてワイナリーが点在し、ウィーキングやサイクリング、乗馬専用道路、ゴルフ場もあり、都会からエスケープして島時間を楽しむためにできたような場所なのだ。
ワイヘキ島といえばオークランドに最も近いワインの産地としても有名。小規模ながら優秀なワイナリーが多く、20カ所以上あるワイナリー巡りのためにオークランドから日帰りツアーで訪れる人も多い。ワイヘキ産の赤ワインはニュージーランドでもトップクラス。自然のなかで味わうワインはまた格別の味だ。
数あるワイナリーのなかでも一押しは、「Mudbrick Vineyard(マッドブリック・ヴィンヤード)」。このワイナリーは、レストランとお土産ショップ、テイスティングバーなどが一体になったワイナリーでレストランからの美しい島の眺めとクオリティの高い洗練されたパシフィック・リム料理の評判が高い。ここで結婚式をあげるカップルも多いほど、ロマンティックなムードあふれるロケーションで食事とワインを楽しむことができる。
■ ワイヘキ島で癒やしのラグジュアリーステイ
リゾートアイランド、ワイヘキ島には、贅沢な高級ロッジから、こじんまりとしたB&B、又、ワイナリーに併設されたお洒落なヴィンヤードコテージでのステイなど、さまざまな選択肢が用意されているが、個性的で居心地のよい宿泊先というのは、単に価格やホテルランクだけでははかれない場合が多いだろう。
多くの観光客に選ばれ、リピーターも多い宿のひとつが、島の北側に位置するオネロア湾を見下ろす「The Boat Shed(ザ・ボート シェッド)」だ。1900年代初期のボートハウスや世界各国の美しい邸宅やリゾートの雰囲気をコンセプトにしたこのホテルは、もともとデザイナー、デビッド・スコットがワイヘキ島で休暇用に過ごすコテージとして作ったもので、彼が思い描く夢のような特別な場所を実現してみせたものだそう。
これは実に頷ける話で、ここは、まるで小説の中に登場しそうな海辺のプチホテルそのもの。室内の内装やインテリアを始め、さりげなくソファに設えられたファブリックや、ランプの明かり、温かな暖炉、テーブルの上置かれたカラフルな飴菓子が詰まった瓶、かすかに流れるボサノバのミュージック。隅々まで洗練されたセンスが光る。
新鮮な有機農産物(ホテルの敷地内の畑で栽培されている採れたてのもの)や活きのいいシーフード、上質な肉などが毎日仕入れており、最高のおもてなしの一皿となってディナーの卓上に並ぶ。キャンドルに照らされた美しい料理の数々が、身も心も癒やして、幸せな気持ちで満たしてくれるに違いない。
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