【ドラマニア】毒舌キャラが上位独占!? 10月クールドラマ<勝手にベスト3>
あっという間に2013年も終了。新しい年がやってきます。次のクールも期待値の高い作品が多く大変楽しみですが、まずはその前に! 10月クールドラマの<勝手にベスト3>にお付き合いくださいませ。
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「ミス・パイロット」や「東京トイボックス」など、お仕事ものも興味深く面白かったのですが…今回は悩みに悩んでこの3作をセレクトさせていただきました! 並べてみると、いずれも毒舌な主人公のお話でしたね。ぜひ、みなさんの感想と照らし合わせてみてください。
<第1位:今回のテーマは“善と悪” >
どんでん返しが止まらない「リーガルハイ」
いや~やはり、古沢良太さんと堺雅人さんのタッグは最強! 法廷を舞台としているだけに、普通であれば一つ一つの事件がついマンネリ化してしまうところを、今回は岡田将生さん演じる人たらしこと羽生晴樹の出現によって、見事視聴者を翻弄させてくれました。毎話必ずと言っていい程、最後の最後に予想を裏切られる展開こそが、この作品の見どころ。なぜかププッと笑ってしまう終わり方って、ドラマとして最高の形と言えるのでは?
また、前シリーズに比べ取り扱うテーマの本質がより深くなっていた気がします。著作権問題・離婚訴訟・隣人トラブルなど、普段当たり前に目に飛び込んでくるようなニュースを取り扱う中、“一般論”と呼ばれる視点からズレた考えで古美門が法廷に立っていく。
そのことで、本当の意味で視聴者に“善と悪”を考えさせる展開が、大変興味深かったですね。膨大な量の台詞で相手をまくし立てる古美門。そんな彼が時折、新垣結衣さん演じる黛真知子に見せる優しい表情の方が、私から見ると羽生よりよっぽど人たらしな気がしました(笑)。
全てのキャクターが、現実世界にいそうでいない。だからこそ、自分たちの生活と見比べて、その過ちに気がつくことができる珍しい作品です。またいつか、彼らに会える日を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
<第2位:騙しているのはいったい誰!?>
“はい、正解~!”が耳元にこだまする「クロコーチ」
長瀬智也さん主演、人気漫画を原作とした話題作。みなさんご覧になりましたか? 実際に昔、日本で起こった三億円事件を題材に、オリジナルの推理を織り交ぜた異色のドラマ。
モンタージュ写真などに本物を使用することで、リアルさを追求したスリリングな展開が非常に魅力的な作品となりました。一般的な目線として、剛力彩芽さん演じる清家真代が登場するのですが、彼女の三歩先を歩み、なぜか必ず彼女の推理の答えを知っている黒河内。「正解~!」「またまた正解~!」と低く響く声が耳元にこだまして眠れなくなりそうでした(笑)。
そして斬新にも、警察内部に潜む裏切り者たちが次々と命を落としていく描き方が良かったですね。おおよそ“最終回まで生きていそう”な大御所さんたちがあっさりといなくなっちゃうので、「えっ、まさか…!?」と手に汗握ることができました。一つ解決してもまた一つ…と次なる怪しい人物が現れる作りが、継続視聴欲を掻き立ててくれた気がします。
最終的にそれが正義となれば、過程は全て善となる――渡部篤郎さん演じる沢渡一成の象徴的な思考からも分かるように、まだまだこの事件は続いていく。原作の連載も続いているということで、次回作が届く日もそう遠くないかもしれません(?)ね。
<第3位:視聴率ぶっちぎりのNO.1>
“失敗しない”医師の夢とは…?「Doctor-X~外科医・大門未知子」
最後はやはり、この作品を入れないわけにはいかないでしょう。前回の【ドラマニア】でもご紹介させていただいた「Doctor-X」です。放送枠を大幅に拡大して放送された最終回では、意外なあの人物に人気が集中したそうですよ~。
気になるその人物とは…、遠藤憲一さん演じる御意三兄弟の一人・海老名敬です。回を重ねる毎に好感度ならぬ“共感度”がググッとアップした海老名教授。視聴者のみなさんは、痛快かつ爽快に生きる大門未知子(米倉涼子)にスカッとさせられる気持ち良さに加え、「あーでも、自分はこういうタイプだ」「日本人と言えばやっぱりこうでしょう」と自らを投影するにはぴったりなキャラクターだったのかもしれません。
最終的に “強運の持ち主”という結末を迎えましたが(笑)、コツコツと努力してきた人はそれはそれで報われること間違いナシ! というメッセージに胸を打たれた人も多いはず。ドラマを見逃してしまったという人はぜひ、DVDでその素晴らしい生き様をご覧ください!!
以上、なんともパワフルな“毒舌主人公”たちでした。
余談となりますが、ややクールがズレて始まったNHKドラマ「ガラスの家」も奥様方に大人気! “恋が引き起こす不幸な側面”をある一つの家族を軸に脆く儚く描き出し、ドキドキ感がたまらないと話題になりましたね。
次回クールはいったいどんな作品が登場するのか。2014年もどうぞ、【ドラマニア】をよろしくお願いいたします。
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