前田敦子、黒沢清監督に「孤立している」と指摘され「そう思われること多い」と苦笑
前田敦子主演でローマ国際映画祭で準グランプリに当たる「最優秀監督賞」に輝いた『Seventh Code』が1月11日(土)に公開。前田さんと黒沢清監督が都内劇場で舞台挨拶を行なった…
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
元々、本作は前田さんの4枚目のシングル「セブンスコード」のミュージックビデオとして製作されたが、ローマ国際映画祭で18本のコンペティション部門ノミネート作品の中から「最優秀監督賞」と「技術貢献賞」の2冠を獲得。60分の中編作品ながら期間限定で劇場公開されることとなった。主人公の秋子が「もう一度会いたい」と強く願う男を追い求めるミステリアスな物語が展開する。
映画好きとして知られる前田さんは「映画館で作品を観ていただけるのが嬉しいです」と劇場での公開に満面の笑みを浮かべる。
黒沢監督は前田さんについて「いつか一緒に仕事をしてみたいと前々から思っていた」と明かす。「映画やテレビだったり、AKB48として歌っているのを拝見して、悪く言うと、ひとりだけ孤立していた(笑)。ほかと違う何かがあって、たったひとりで生きているような強さがにじみ出ているような人は日本の女優の中でも貴重な存在」と監督らしい独特の表現で称賛。
前田さんは「そうですね。よく分かんないけど、そう思われることが多いかな…?」と苦笑を浮かべつつも黒沢監督が自分を見てくれていたことを喜んでいた。「脚本をいただいてとてもハードルが高いと思いました。『殺陣のシーンも本気で全部ちゃんとやってもらいます』と言っていただけて気合いが入りました」とふり返る。
撮影は全編ロシアロケとなったが、監督によると「秋元(康)さんが『ロシアとかいいんじゃない?』とつぶやいたから」だとか。シベリア鉄道の出発の街ウラジオストックで撮影されたが「世界に向けて旅立つ第一歩として、強い目的を心に秘めて世界に進出していく最初の街のイメージだった」と語る。
前田さんは「タイトなスケジュールで気温の変化もすごくて、いままでの撮影で一番大変だった』と明かす一方で「監督が本当にステキな方で、どう監督のために頑張ればいいかと格闘した」とその強い思いをうかがわせる。
一方の監督も前田さんを絶賛。特に「一番感激したところ」として歌うシーンを挙げ「「ヘトヘトの中で『歌ってください』とお願いしたんですが、役とガラッと変わってプロのアイドルになった。いいものを見させてもらいました」と感慨深げに語っていた。
『Seventh Code』はシネクイントにて公開中。
《シネマカフェ編集部》
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